入院にまつわるエトセトラ(リアリティーとは)

今回はいつもの、ためになるかならないのか、よく分からん系のエッセイに比べたら、ちょっとだけ参考になるんじゃなかろうか。(自画自賛)


タイトルの通りです。今回は入院のお話をしたいと思います。

尾岡が入院したワケじゃないからねっ!(ツンデレ風

ついでに、リアリティーってヤツを少しだけ考察したいと思うのです。イェイ☆



尾岡、実は医療法人の広報担当兼入退院の支援、介護相談の窓口なんかもやっておりまして。その経験から、少しリアルなお話ができるんじゃないでしょうか。

と思って、今回は書いていこうと思います。


はい、お品書き。


①一人暮らしの高校生が入院できるのか

②打撲で入院できるのか

③まとめ。リアリティーとは。


なんでこんなものを書こうと思ったのかと言うと、昨日今日で読んでいた小説が原因でした。空気感はとても好きなのですが、おぅふと思いながら。


まぁ、あえて指摘することはしません。そこは水をささなくても良いかな、と。これが懇意にしているフォロワーさんなら「恐れながら……」と前置きをした後に、切り出すかもしれませんが。


まぁ、リアリティーとは、ってヤツです。

でも否定も批判もしたくないし、あくまで尾岡がそう感じたから。その根拠を書いてみようと思うわけです。

では、ほどほどに張り切っていきましょう。



①一人暮らしの高校生が入院できるのか?

シチュエーションとしては、両親が海外出張。もしくは県外に単身で。これって設定としてはよくありますよね。日常的に、近親者・それに近しい保護者が、生活圏域にいないってケース。


100%そうと断言はできないと思いますが。多くの病院が多分、不可。もしくはとりあえずは入院をさせるけれど、保護者に早急に連絡を取るはずです。

緊急搬送で保護者がいないとなれば、病院は受け入れを拒否――もしくは時間がかかるかもしれません。


これが入院、それから検査の一つ一つ。胃カメラも輸血も。保証人の同意が必要なのです。

稀に硬めをつぶって、本人のみの同意で済ます場合がありますが。基本的には保証人が必要だし、同意が得られなければ、治療は進めることができません。


インフォームド・コンセント(informed consent)

医師から説明を受けて、納得したうえで同意をする。

これはがん治療でも同様です。

「告知をしないでください」と仰る家族さんがいます。

その気持ちは痛いほどわかる。

でも、がん治療においては、患者への説明がなければ、抗がん剤の投与は行えないのです。


なぜなら、副反応・副作用を含めてインフォームド・コンセントが必要だから。理解をしたうえで、同意が得られなければ、治療は進められないのです。



②打撲で入院できるのか?

これは病院によるという言い方になりますが、基本的にはさせないでしょう。

何故かと言うと、無差別に誰でも彼でも入院させるわけじゃなくて、治療が必要なのです。

疾患に応じて、診療報酬の点数が決まっています。

ココでは難しい話は省きますが、大病院では疾患名により入院期間が定められています。


例えば、骨折後に人工骨頭を置換した。

心不全で入院。

様々なケースがあると思いますが、大病院での入院期間は13日程度です。骨折の人であれば、その後リハビリ専門病院へ転院をすることも可能ですけどね。基本的には、治療が終了すれば退院です。


これは病院経営の側面があります。


ようは、定められた入院期間を過ぎると、診療報酬が下がっていく。ただでさえ病床をもつ病院やクリニックは赤字に陥りやすい。そんななかで、診療報酬が得られない患者を受け入れるというおは、少し考えられないんですよね。



③まとめ。リアリティーとは。

難しいですよね、創作とリアリティーのバランスって。


例えば看護師は白衣の天使とか言うじゃないですか。

でも、僕からしたら白衣の戦士ソルジャーですからね。あの人達は命の現場で戦っているので、本当に肝が座っている。逆に、命や医療が優先となる中で、生活が欠けてしまうシーンがあって。だからこそ、医療と介護の連携って、ほんt脳に歩み寄らないと難しいのですが。


もっと言うと、看護師さんて、それなりにお給料が良いので(それに見合った仕事だと思うし、コロナ禍においてはもっと待遇は見直されるべきだと思います。介護職もね)

一人でも生きていける。


たくましさと生活基盤がある。

全ての看護師さんがそうとは言わないので、ココはあくまで尾岡の周辺の看護職が、と捉えてください。


結構の方が離婚しているんですよねぇ(遠い目

喫煙するし、お酒も飲むし、ワイルドだし。

姉御って感じの看護師さんが多い。


でもリアルを書きすぎると、創作の醍醐味が色あせてしまう。

リアルからかけ離れると、今度は創作物の色そのものが褪せてしまう。


結局の所は、興味あることに関心をもって。

調べられることは調べて。

色々な人とつながりをもって。

分からないことを教えてもらって。


そういう意味じゃ、つながりって大事だと思うし。

こうやって読んでくださって。

それだけで、つながりって生まれるし。本当に有り難いなぁって思います。



自分のなかのリアリティーの強度を高めて。

読み手さんに、書き手さんのリアリティーで染めていけば良いと思うのです。


でもリアルであるということは、リアルを知らないといけないわけで。


今はこうやって、エッセイを書いていますが、

尾岡が知らない世界なんか山ほどあって。


だから書き手が読み手になって。

読み手として楽しませてもらって。

自分が知らない世界に触れさせて欲しい。そう思うんですよね。





本当は前述した、このエッセイを書くことになった要因の作品で、しっかりお伝えすべきかなとも思うのですが。

尾岡は小心者だし、物語はかなり進んでいるので。

この世界での入院はそういうものだと思って、楽しむことにした

やっぱり小心者の尾岡でした。



何回も考えるし、呟くけれど。

やっぱり、リアリティーって難しい。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る