第4話雪子とひともめ

裕文は、雪子に泰代が、別れてくれたことを告げた。

雪子は、素直に喜んだ。


「これで、泰代を心配せずに、裕文と付き合えるわ」

「そうだね、安心して付き合えるね」

「雪子、愛しているよ」

「私も、裕文を愛しているわ」


「泰代が、身を引いてくれてうれしいけど」

「裕文、まだ、泰代を愛しているの」


「そんなこと、ないよ」

「裕文、泰代を私と比べているんでしょう」

「そんなわけないよ」


雪子は、しつこい性格だった。裕文が、まだ、泰代を愛していると言う妄想に取りつかれていた。

裕文は、正直、雪子を嫌いになっていた。


雪子が、1週間も電話が無かったと、文句を言ったとき、裕文の怒りは爆発した。

「ウルサイ、お前なんかとは、別れる。2度と俺の前に顔を出すな」

と、雪子に言った。


その後、裕文は、良く考えた。

泰代の方がましだな。


泰代は、ウルサイ事は言わなかった。

おしいことをした。

泰代に乗り換えようと、思った。


「泰代ごめん、また、付き合ってくれないかなあ」

「いいわよ。喜んで。雪子はどうしたの」

「ワガママな女だった。頭に来たから、別れて来た」


「やっぱり、私の方が、良かったでしょう」


「泰代、最高」

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ラベンダーの恋 尾形昭 @kunio33

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