第24話 「どれにしようかな…」

「どれにしようかな…」


 久しぶりの花屋さん。

 母さんに頼まれて、玄関に飾る花を買いに来た。

 表通りの「映華えいか」さんは、母さんお薦めの花屋さん。

 たくさんの花を前に、あたしは悩む。

 あれもこれも好きなんだよな~…



「いらっしゃいま…」


 店員さんが後ろに立ってる気配。

 ゆっくり振り返ると…


「…絵美えみさん…」


 絵美さんが、バラを抱えて立ちすくんでる。


「あ…」


 何か言わなきゃ。

 でも…何言えばいいの?


「…何の花を探してるの?」


 先に口を開いたのは絵美さんだった。


「あ…あ…玄関に飾る花…」


「どんなのがいいのかな。」


「うん…」


 絵美さん、あたしの顔見ない。

 あたしも、ついうつむいてしまう。



「…足…」


 あ。


「あ、うん。アメリカでリハビリして、ここまで歩けるようになったの。まだ、走ったりはできないけど…」


「…頑張ったね。」


「うん…」


「CM、見た。すごくキレイで…嬉しくて泣けちゃった。」


「…ありがとう…」


 少しだけ、優しい顔になれた。

 あたしが笑うと、絵美さんはゆっくり顔をあげて。


「…あの時のこと…」


 小さな声で、言った。


「あんな形で華月ちゃんのこと裏切って…許してもらえるとは思ってない。でも、あれから、あたし前に進めてない。自業自得だとは思ってる。だけど…」


「絵美さん…」


「きれいになってるあなたを見たら、あたしも前に進みたいって…」


 絵美さんは涙を拭って。


「前に進みたいの。」


 キッパリ、言った。


「…あたし…」


 あたしは、少しだけ首を傾げて。


「しばらくは、二人のこと考えたくなくて…逃げてた。」


「……」


「でも、結局逃げてるだけじゃだめだなって…帰ってきたら詩生とちゃんと向き合おうって…」


「…向き合えた?」


「……」


 あたしは、首を横に振る。


「正直言って…いい?」


 あたしの問いかけに、絵美さんはゆっくり頷いた。


「あたし、今でも絵美さんに嫉妬してるんだと思う。詩生に…素直になれない。絵美さんのこと、元気してる?って、詩生に問いかけることもできなくて…」


「…え?」


「?」


「ちょっと待って。」


 絵美さんはあたしの手を取って。


「詩生君から、何も聞いてないの?」


「…何も…って?」


「…あたしたち…すぐ別れたのよ。」


「…え?」


 別れた…?


「まあ…付き合ってたわけでもないけどね…」


「……」


「罰があたったのね…あたし、すぐに流産して…詩生くんは責任とるって言ってくれたけど、あたしにだってプライドがある。愛じゃなくて責任で一緒になんてなりたくない。」


「…絵美さん…」


「せめてもの強がりっていうか…あたしから別れてほしいって言ったの。詩生君、それからも色々力にはなってくれたけど…自分がみじめになるからやめてって…あたし、いつまでもこんなままで…」


 絵美さんは涙を流しながら。


「詩生君は何も悪くなかった。あの夜…華月ちゃんのことを相談しあってるうちに酔いつぶれた詩生君を…あたしが誘ったの。華やかな世界の人だから…ちょっと憧れもあって…本当…バカだった…」


 あたしの手を強く握ったまま、そう言った。


「お願い。詩生君と向き合って。こんなこと、あたしが言える立場じゃないってわかってる。でも…ずっと息が詰まりそうだった。二人を不幸にして…」


「絵美さん。」


 あたし、絵美さんの目を見つめる。


「あたし、不幸なんかじゃなかったよ。」


「……」


「確かに、恨んだ。でも、そのおかげだと思う…歩けるようになったこと…」


「華月ちゃん…」


「…色々あったけど…あたしと詩生は、仲のいい幼馴染。それが…一番いいんだと思う。」


「ど…どうして?まだ好きなんでしょ?」


「……」


「…どんな理由であれ…他の女に手を出しちゃう男なんて、信じられないか…」


 絵美さんは小さくため息をついた。


 …図星。

 あたしの事を相談するのに、どうして、お酒を飲みながら?

 それで、どうして絵美さんとそうなるわけ?

 真実を聞いて、楽になるどころか…嫉妬に狂いそうになった。

 胸の奥に広がる、嫌な気持ち。



「…詩生君、お酒もタバコもやめたわ。」


「…え?」


「あ、でも…あたしはもう、一年ぐらい連絡も取ってないから…今はどうか知らないけど…」


「……」


「華月ちゃんがアメリカに行って、お父様からも…縁を切るって言われて…」


「えっ?」


「…あたしのせいなのに…詩生君が全部、背負っちゃったわよね…」


 バラを持つ絵美さんの手は、細くて荒れてた。

 顔も…一気に歳を取った感じ…


「…許して欲しいとか…許されたいなんて、思わない。でも…」


「……」


「…あたしに、こんな事、言う権利ないけど…」


 絵美さんは、うつむいてた顔を上げて。


「詩生君を、許してあげて。」


「……」


 あたしの好きだった詩生は。

 タバコを吸って、お酒を飲んで。

 真面目なのかと思うと、不真面目だったり。

 可愛い顔して、顔覗き込まれたりしたら…もう、それだけでズルいよって、言いたくなるぐらい…


 あたしの、好きだった詩生は…



 あたしの、好きな詩生は。



 * * *



「…華月?」


 詩生の部屋、前に住んでいた所とは違ってて。

 DEEBEEの誰に聞いても知らなくて、あたしは詩生のお母様から聞き出した。

 心配されたけど…あたしは、大丈夫ですから、って。



「…入っていい?」


「…あー…」


「…誰かい」


「いねえよ。」


 言葉の途中、遮るようにして、詩生が言った。


「……」


「あ…わりい…」


 詩生はポリポリと頭をかいて。


「…なんで、ここを?」


 玄関のドアに、もたれかかったまま言った。


「お母様に聞いた。」


「……」


「お邪魔します。」


 無理矢理中に入ろうとすると。


「あああああ!ちょっ…」


 すごく慌てて、引き止められた。


「……」


「ちょっと、ちょっとだけ待っててくれ。」


「…分かった。」


 言われた通り、玄関の前でおとなしく待つ。

 …散らかってる、とか?

 でも、そういうの、あたしは気にしないし…詩生だって、構わないはずなのに。



「…どうぞ。」


 片付けるにしては、短い時間だった。

 詩生は、ドアを大きく開けて、あたしを招き入れた。


「…お邪魔します。」


 中に入ると、驚くほど物がなくて。

 散らかってる、と言うのであれば、歌詞を書いてたのか…丸めた紙が、いくつか床に転がってるぐらいだった。



「…書けた?」


 あたしが、紙を拾いながら聞くと。


「残念ながら。」


 詩生は首をすくめて。


「紅茶?」


 あたしの顔を、覗き込んだ。


「……」


「ん?」


「…タバコ、吸わないの?」


「……」


 詩生はあたしの問いかけに、無言。

 黙ったまま、キッチンへ。


「詩生。」


「あー…やめたんだよ。ボーカリストとしての自覚っつーかさ。」


「父さんは、タバコ吸うし、お酒も飲むわよ?」


「…神さんは、いんだよ。」


「詩生らしくない。」


「…何言ってんだ。ミルクいるか?」


「……」


 あたしは、詩生の手からカップを取ろうとして…


「…華月?」


 詩生の、手を取る。


「…あたしが好きだった詩生は、体に良くない事だって平気でして…」


「……」


「マイペースで、自信家で…」


「…やめろよ。」


 詩生は、あたしの手を離すと。

 フローリングの床に、座った。


「……」


「…もう、あの頃の俺はいないよ。」


「…なんでよ。」


「……」


 詩生が、食いしばったように見えた。

 なんなの?

 あたしは、マグカップをテーブルに置くと、詩生の後ろのドアに向かった。

 きっと、そこは寝室。


 詩生に…抱かれたい。



「待っ…!!おまっ…何勝手に…!!」


 寝室のドアを開けようとすると、座ってた詩生は慌てたように、あたしの腕を取った。


「きゃ…!!」


 まだ足が完全じゃないあたしは、その反動でバランスを崩す。


「華月!!」


「…あ…ご、ごめん…」


 詩生が抱きとめてくれて、あたしは転ばずに済んだけど…


「…何やってんだよ…」


 詩生はそう言うと、あたしから離れた。


「…どうして、そんなに慌てるの?」


「あ?」


「寝室でしょ?」


「……」


「誰もいないって言 ったけど…」


「…いないよ。」


「なのに、そんなに慌てるんだ。」


「……」


 せっかくの決心が。

 せっかく熱くなってた想いが。

 胸の中で消えてしまいそうになる。

 詩生は、あたしに知られたくない何かがあって。

 あたしは…


「か…華月?」


 あたしがポロポロと泣き始めると、詩生は驚いて…慌てた。


「なっなんだよ…なんで泣くんだよ…」


「だって…」


「だから、誰もいないって…」


「でも、詩生…必死で隠して…」


「それはー…」


「あたし… あたし、詩生……」


「…〜…」


 詩生の前で、こんなに泣いたことなんてない。

 冷静になると、ちょっと恥ずかしくなってきた。

 だけど…引っ込みがつかなくて…


「…分かったよ。」


 詩生は大きく溜息をつくと、寝室のドアを大きく開けた。



「……え?」


 最初は暗くて分からなかったけど…

 詩生が部屋に入ってカーテンを開けると…


「………」


「…分かっただろ?こんなの…見せれるかよ…」


「………」


 部屋中に…あたし…

 アメリカで撮った化粧品のポスターや…

 日本では流されなかったはずの、シャンプーやジュエリーのCMのポスターに…向こうの雑誌…


 力が抜けて、その場に座り込むと。


「おっおい、足…」


「ううん…力が抜けただけ…」


「……」


 詩生は小さく溜息をつくと、座り込んだあたしの隣に腰を下ろして。


「…華月。」


 詩生が伏し目がちに言った。


「…おまえ、俺の事…許せるのか?」


「……」


 あたしは…詩生を見つめる。

 だけど伏し目がちになってる詩生とは…目が合わない。


 …赤くない髪の毛は、肩まで伸びてて。

 あの頃より痩せて…

 お酒もたばこもやめてるのに、不健康そうに思えるのは…どうしてかな。



「俺、許されたいとか思ってねーよ。」


 …絵美さんも言ってたな…


「俺のした事が、どんなにおまえや周りを傷付けたか…」


「……」


「…だけど、こうして…おまえが俺に会いに来てくれて…」


「…うん…」


「俺といて辛くないなら…そばにいて欲しいって思うのは…厚かましいかもしれないけど…」


 詩生がそう言った途端…あたしは詩生に抱き着いて…

 押し倒した。


「か…華月…?」


 押し倒された詩生は、驚いた目であたしを見つめる。


「詩生…」


「…ん?」


「あたしの事、誰かに相談なんてしないで。」


「……」


「あたしの事は、あたしに言って。」


「…ああ。」


「それから、お酒飲む時は、女の子と二人きりにならないで。」


「…飲まねーよ。」


「…どうして?」


「……こんな事言ったら…アレだけどさ…」


「何。」


「…酔っぱらうと…」


「……」


「男も女も関係ない、そこに居る人が華月に思えて…ダメなんだ…」


「………」


「…気持ち悪いって思うだろ?」


「じ…じゃあ……あたしとだけ…飲ん…で?」


「…おまえ、笑いながら言うかな…」


「だっ…だって…あたし……そんな、骨太じゃない…から、分かっても……あはははは!!」


 我慢し切れず笑ってしまうと、詩生は少しだけ優しい顔になって。


「…だよな…ほんっと…バカとしか言いようがない。」


 あたしの頬に触れた。


「…うん…ほんと…バカ。」


「…タバコも?」


「吸って。」


「もう美味くないかもな…」


「そう思ってから、やめればいいから。」


「…華月…」


 ゆっくり、抱きしめられる。

 前とは違う。

 服から、タバコの匂いはしない。

 だけど…詩生。



「詩生…」


「…ん?」


「詩生の実家に行かない?」


「……このタイミングで何だよ。」


「…許してもらうなら、早い方がいいから。」


「……分かった。」


 詩生から離れて笑顔になると。


「…でも…やっぱちょっとだけ…」


 もう一度…ゆっくり抱きしめられた。


 …きっと、こうなる事で…周りから色々言われるかもしれない。

 だけど…気付いた。

 あたし、どんなに辛くても…

 詩生と離れてる方が辛い。



「…行くか。」


 意を決したように詩生が言って。

 あたしを抱きしめたまま、ゆっくり起き上がろうとする。

 あたしは身体を起こしながら…


 ちゅっ。


 詩生の唇に…キスした。


「……」


「…ごめん。我慢できなくて…」


 目を丸くした詩生に謝ると。


「…今、必死で抑えてたのに…」


 詩生はあたしの肩に頭を乗せて、うなだれた。




 * * *



「…華月ちゃん?」


 たまたまご在宅だった、詩生のお父様。

 あたしを見て、目を丸くされた。


「こんにちは。ご無沙汰しています。」


「あ…ああ…詩生も?」


 あたしの隣で、詩生が首をすくめる。


 勢い付いてる今でしか、言えない気がした。

 だから…名残惜しかったけど、詩生の部屋から一緒に…こうして二人でやって来た。


 離れて忘れるつもりだったけど…忘れたつもりだったけど…

 結局忘れられなくて。

 幼馴染として…向き合えるなら。って、それだけでも十分だと思ったけど…

 欲が出た。


 だって…あたし…

 今も詩生を好きだから。

 愛してるから。


 …許せるかって聞かれると…まだ許せないかもしれない。

 だけど…それよりも…

 自分の気持ちをごまかして、離れてる自分が許せない。


 あたしに懺悔の気持ちを抱えさせたまま、一緒にいるのは…詩生の方が辛いかもしれない。

 だけど、それでも…詩生があたしと同じ気持ちでいてくれるなら。

 あたし達…


 一緒に頑張れるんじゃないかな。



「えーと…上がって話そうか。」


「あたし、もう平気ですから。」


「……」


「詩生の事、許して下さい。」


 勢いよく、頭を下げる。

 そんなあたしの隣で詩生は…


「…華月、これはいったい…どういう?」


「…え?」


「許すって…えーと…あの件の事は本当に我が息子ながら …申し訳ない事を…」


「……え?」


「詩生、これは…?」


 詩生に助けを求める、おじ様。

 私の顔を覗き込む詩生。


「…俺はてっきり…結婚を…許してもらおうって言ってんのかと…」


 え?え?


「…縁を切られた…って…?」


「誰が誰に?」


 詩生とおじ様が、同時にそう言って。

 あたしは、絵美さんに騙されたんだと気付いた。


 あの人は、短い期間ではあったけど…あたしのマネージャーをしてた。

 だから性格は分かってる。


 あたしが、詩生とおじ様を、そんな関係にしていられないって。

 あたしが、絶対奮い立つって。

 絵美さん―――――!!


 あたしが拳を握って、わなわなとしてると…


「華月ちゃん…」


 おじ様の後から、詩生のお母様が出て来られた。


「母さん、俺たち、結婚していいかな。」


 そう言った詩生の頭を、おじ様が軽くゲンコツされて。


「おまえ、華月ちゃんの父親が誰か知ってて言ってんのか?」


 すごくすごく、優しく笑って…そう言われたのよ…。



 * * *



「やったね。」


 オリコンチャートを見て笑う。

 DEEBEEの新しいCDは、初登場一位に輝いた。


「おまえのおかげ。」


 詩生が、あたしの頭を抱き寄せる。

 事務所の玄関ロビー。

 改めて付き合う事になってからというもの…

 詩生の調子は、すこぶるいい。



「プロデューサーの腕がえかっただけやん。」


 突然、後ろからハリーが顔を覗かせて言った。


「…お世話になりました。叔父さん。」


「…その呼び方やめぇ。」


 詩生が、新しい歌詞を書いて。

 ようやくレコーディング。と言う頃から。

 お互いのプロ意識がそうさせたのか…詩生とハリーは、とても仲良くなった。


 何となく、二人が似てると思った事もあったけど…まさか…


「ハリーが、詩生の伝説のおじいさんの息子だったなんてね。」


 そう。

 ハリーのお父さんは、インドで行方不明になられた…浅井あさい しんさん。

 詩生のお父様の、実の父親。


 若い頃、詩生のお祖母様…早乙女 涼さんと大恋愛をして、詩生のお父様が生まれた。

 だけど、二人の恋は叶わなくて。

 長い間、独身を通されたお爺様は、全てのわだかまりが無くなってから、随分と歳の離れた、若い女性と結婚された。

 それが…ハリーのお母様。


 兄弟って言っていい歳だけど…

 二人は、叔父と甥。

 うちで言う、あたしと聖ね。



「華月、そいつに飽きたら、いつでも待ってるで?」


 ハリーが、あたしの肩を抱き寄せる。


「飽きるわけないだろ。」


 反対側から、詩生が奪い返す。


「まだ、認めてもらえへんねやろ?俺にもチャンスはある。」


 ハリーが両手を握って言った。



 そう…

 早乙女家に行った勢いで、詩生は事務所にいた父さんに、あたしをくれと言った。

 いくら詩生が、父さんのお気に入りでも…

 一度他の女に手を出してしまった今、詩生はただのケダモノ。


「誰がおまえにやるか!」


 当たり前のように、父さんは詩生に一発食らわせた。



「ま、本当はもっと早くに、殴りたかったんだろうからさ…」


 かばうあたしに、詩生はそう言った。

 テレビ出演を控えてた詩生に、何てことするんだ。って。

 父さんは、高原のおじちゃまに怒られたけど。


「何言ってんだ。高原さんだって、殴りたくて仕方なかったクセに。」


 悪びれる様子もなく、そう言った。



「ま、前途多難やな。」


 ハリーが、立ち上がる。


「前途多難も、一人じゃないなら楽なもんさ。」


 詩生が、あたしの手を握って…笑いかける。



 あたしは…

 今後、詩生がどうやって、あの父さんからあたしをさらってくれるんだろう…って。

 ちょっと…

 ううん。

 すごく…すごく、すごく。



 待ち遠しかったりするのよ…。



 17th 完

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いつか出逢ったあなた 17th ヒカリ @gogohikari

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