旋と律のシンフォニー

スマホも携帯電話も無かった時代　若者達の生活の中にはラジオがあり、日本中の中高生が集まった場所は深夜放送の場だった。
日常の出来事や恋愛相談、トラブル解決　お気に入りのパーソナリティーＤＪを通じて交流し、ＤＪ達はリスナーにとってはよき兄貴　隣にいるお姉さんの様な存在だった。
顔を見たことも　声を聴いたことも無い　ラジオネームのリスナーと１０円の葉書を通じて友達になり、問い合わせた回答も１週間の間を通じての長い時間が必要だったけれど　濃密でたとえようもない親近感が芽生えた深夜の２時間だった。
そんな　あこがれのラジオだけの関係の心の恋人に　４５年がたって　インターネットのＳＮＳで巡り合う事が出来た時　４５年の歳月はどのようなシンフォニー（交響詩）を奏でる事が出来るのだろうか？