感想を分析パート2~応援コメント編~

カクヨムでは応援コメントとして、

エピソードごとに感想を書けます。


なので、

・対応分析で各エピソードの比較

・クロス集計で折れ線グラフの作成


といったことができます。

素晴らしいですね。


他の小説投稿サイトでも同じようなシステムが実装されることを祈りつつ、説明をしていきます。



ではまず、対応分析してみましょう。


小説の時と手順は同じです。


「ツール」→「抽出語」→「対応分析」


そして、「抽出語×外部変数」の項目で、

「エピソード」に設定します。

(エクセルファイルを作成する際に「エピソード」という変数名にしていた場合ですね。別の名前にしていた場合はその名前で。くどいですけど一応念のため)


他の設定は初期設定のままでも大丈夫でしょう。



処理が終わると、図が表示されます。


赤い字で書かれているのが、エピソードです。


似たような感想が寄せられているエピソードは、

自然と近いところに配置されることでしょう。



そして黒字が、抽出された語です。


中心から遠くにあればあるほど、

特定のエピソードで特徴的に登場しているとわかります。


近くにある赤字が、そのエピソードというわけですね。



反対に、中心近くに配置されている語は、

どのエピソードでも使われる傾向にあった語です。


そのような語はもしかしたら、作品そのものの魅力かもしれませんね。

できれば主役の名前が中心に来てほしいものです。


もし主役以外のキャラがそこにいた場合は、

その人気にあやかることを考えます。


連載中なら、そのキャラの出番や活躍を増やすし、

完結済みなら、次作にも似たようなキャラを出す、と。


そういう戦略を立てられますね。



続いて、クロス集計をしてみましょう。


おさらいすると、


コーディングルールを作って、

「ツール」→「コーディング」→「クロス集計」


という手順で行う分析ですね。


コーディングルールは、

小説の分析に使ったのを使い回してOKです。


要するに、主要登場人物の名前で作ったやつですね。



手順も全く同じです。


ファイルを指定して、

コーディング単位を「文」や「段落」にして、

クロス集計は「エピソード」

です。


そして[集計]ボタンをクリック。

結果が表示されたら、折れ線の[すべて]をクリックです。



これで、読者の関心がどのように変化しているか見られます。

ここで画像を保存しておきましょう。


そして、ここが面白ポイント!


小説の分析で出したクロス集計の画像と、

今回出した、感想のクロス集計の画像。


これを見比べてみましょう!



なおこの際、画像の左側に書かれている数字に注意します。

40とか100とか、書かれています。

これは%を表しています。


この高さは一定ではなく、使用するデータによって変動します。

なので図をぴったり重ねられるとは限りません。


そこに注意しながらも、見比べてみましょう。



キャラ名であれば、

小説本文でたくさん登場しているキャラは、

応援コメントでも多く登場する傾向にあると思います。


たとえば第10話にAというキャラがたくさん登場していれば、

第10話への応援コメントにも、Aがたくさん登場する、と。



けどこの傾向にあてはまらないところも存在するかもしれません。


その場合は、

「じゃあどんなことに読者の関心が向いていたのか?」

ってことを調べてみましょう。


実際の応援コメントの文章をチェックしてみるわけですね。



え?

カクヨムで応援コメントのページを表示するのが面倒くさい?


そんな方もご心配なく。

KH Coderでチェックできます。



「ツール」→「文書」→「文書検索」をクリックします。

すると文書検索のウィンドウが開きます。


右上部に、

「直接入力」という欄があります。


この欄に、


<>エピソード-->0001


と入力してエンターキーを押します。


検索単位は「H5」にします。

レビューを検索する時には「H5」がオススメです。

(小説本文で同様の検索をする時には「文」か「段落」が良いでしょう)



検索を行うと、第1話に寄せられた応援コメントの一覧が表示されます。

0001の部分を他の値にすれば、別のエピソードの応援コメントも表示できます。


このように絞り込んで、文書を検索できるんですね。

便利!


なお0001と4桁で入力するのは、私なりのやり方です。

他の書き方を採用している場合は、その書き方に準じてくださいね。

(くどいようですけど、一応書かないとね!)



<>[外部変数名]-->[外部変数の値]


って形式は是非覚えておいてください。

この形を把握して応用すれば、作者名やレビュワーでも絞り込めます。



ちなみに、この直接入力の欄に、


面白い


って入力して検索すれば、「面白い」って語がある文章を検索できます。

そういう普通の使い方もできます。


この時、抽出語から検索を行うので、基本形で入力するようにしましょう。



コーディングルールでも絞り込みはできます。

ファイルを読み込むと、ルールの一覧が表示されます。

そして絞り込みに使いたいルールをダブルクリックすれば検索できます。


詳細な手順は省きますが、

ここまでの操作ができた方であれば問題ないと思います。

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