概要
姉を返せ。機人と一体化し、少年は機神に食らいつく。
一度滅んだ文明が、空から降りてきた人々によって復興された、遥かな未来。誰もが飢えることなく、満ち足りていて、将来の不安などなかった。死後の世界も、神々によって、その存在が示されており、誰もかれもが、安逸に生きることを許されていた。
しかし、そこにその例外がいる。無実の罪で姉を殺された少年、庵地修だ。彼は、復讐に燃えながらも、己にその力がないことを嘆いていた。姉、聖蓮が死んでも、神々の裁きが絶対なのだから、彼女が悪事に手を染めていたに違いないと、思考停止する人々を呪っていた。世界などどうなってもいいと憎み全て滅んでしまえばいいと願っていた。
そこに、まるで彼の怒りが具現化したかのような機械仕掛けの神が、あたりを破壊しはじめる。呆然とする修。同時に、一人の少女が現れる。少女は隣のクラス
しかし、そこにその例外がいる。無実の罪で姉を殺された少年、庵地修だ。彼は、復讐に燃えながらも、己にその力がないことを嘆いていた。姉、聖蓮が死んでも、神々の裁きが絶対なのだから、彼女が悪事に手を染めていたに違いないと、思考停止する人々を呪っていた。世界などどうなってもいいと憎み全て滅んでしまえばいいと願っていた。
そこに、まるで彼の怒りが具現化したかのような機械仕掛けの神が、あたりを破壊しはじめる。呆然とする修。同時に、一人の少女が現れる。少女は隣のクラス
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!荒々しい機神vs機人の戦い、繊細なドラマ。巨大ロボ文芸と呼びたい。
唯一の家族を失った少年、ミステリアスな少女。神を騙る巨大な力の化身に、同じく機械仕掛けの神の力で復讐の戦いへと挑む———。
某有名セカイ系アニメを彷彿とさせるテイストに、文芸作かと思わせる丁寧な描写、過剰な誇張がない人物造形、行動原理に説得力がある主人公、そして文字通り存在そのものが謎めいたヒロイン。
巨大ロボ小説でありながらも、しっかり張られた伏線による謎解き、そしてどんでん返しと、広げた風呂敷は確実に畳まれて物語は幕を降ろします。
あまり褒め過ぎるのも何なので欠点も書くと、ロボ物では必ずお目見えする「ある事」に関する記述が無かったりなど、設定的に所々甘さを感じる部分も無くはありません…続きを読む