2020年10月

雑記 秋の田舎にて

 30年位前までの気象とは違って、エアコンやヒーターを稼働しない春や秋の季節が極端に短くなりました。そして、本格的な春や秋になろうとそれを繋ぐ期間も短くなりました。今年もそうです。長梅雨明けの夏の期間が後に押しただけだったので残暑がありませんでした。お彼岸前に「今夜から秋がスタートします!」というアナウンスと共に涼しい秋が始まった、感じです。


 其処此処で「夏が大好き!」と公言している私にとって、この秋という季節は、どんなに過ごしやすく、食べ物が美味しかろうと、ランが気持ち良かろうと、いかん季節です。昔の歌謡曲の歌詞のように“淋しさ”が半端ありません。ついこのまえなんて、トワエモアの「誰もいない海」を職場の廊下でいつの間にか口ずさんでしまっていました。

 ♬死には~しないと~

 なぜに、作詞の山口洋子は、あんなきれいなメロディーに乗せて、サビの最後にこの歌詞を3番とも採用したのでしょうか。当時の高度経済成長下に自殺する方が多く居られたのでしょうか。

 今の私には死に直結しそうな事案はありませんが、世の中では、そのような流れもテレビの報道で垣間見れます。


 コロナ禍は相変わらずですが、此処、田舎街ではどこ吹く風、です。職場やスーパーマーケットやイオンなんかでは、マスクを付けますが、普段はノーガード戦法です。かくいう私も、車のウインカーレバーに不織布マスクを引っ掛けておいて、用があるときだけしょうがなく付け、というより、付けるのを忘れて屋内に入って、人々がマスクを着けているのを見て思い出して、車に戻って付け直す方が多いです。


 11か月のブランクを経て、8月からランを再開しましたが、もちろんマスクは付けずに、ひーふー言いながら1キロ7分ペースで走っています。ブランクの原因は、昨年6月の肋骨の骨折と、9月からの頚椎症でした。記録を見ますと、昨年の8月から最大で8kgの体重の増加がありました。そして、ランを再開させてからマイナス4kgになったのですが、あと4kg分がなかなか落ちずに高止まっています。体脂肪や内臓脂肪の数値なんて目を覆わんばかりの有様です。やはり、ブランクは体にしっかりと染み込ませるものなんだと、つくづく思っています。

 頚椎症は、コロナ感染蔓延による在宅勤務措置で3月からストレスがぐっと下がり、3種類もの痛み止めの薬もその時期から止めて、通常業務が再開されて3か月経った今も服用していません。「頚椎症の大敵はストレスです」と私にはっきりと言った整形外科医師の言葉が身に沁みていますが、実は、頚椎症による左腕の痛みは今も続いています。ですが、大事なのは、痛み止めの薬ではなく、自分の気の持ち様なんだと在宅勤務期間に学びました。その自分の気の持ち様を、通常業務でも実践すると案外イケます。「割り切る」「恐れない」「心配しない」「頭の中だけでなく、行動と実践で創造したものを実現する」「気分転換を他力に求めない」そんなところでしょうか。

 そして、やっぱり、体を動かすことが大事です。体が痛みで悲鳴を上げようと、好きなことをしていればその見返りが訪れることを知りました。

 ランをしていても、振っている左腕の至る所が軋むように痛みます。でも、走り終わった爽快感と達成感と、そして、喉を鳴らすビールの旨さが痛みを和らげ、翌日の業務に支障を残しません。


 頚椎症は、ヘルニアと同じで、神経に触っていることから痛みが生じるわけですから、手術でもしない限りは首の中身の形状は変わらないわけで、それが、どうして、ストレスによって痛みの大小に繋がるのか不明です。今度、医者に聞いてみようと思っているのですが、このまま痛み止めに頼らなくてもイケるのであれば、病院に行く日もまだ遠い先だろうと思います。



 さて、今週末も、家の中で残務です。

 内容は、想像力と、創造力と、そして、予算やら必要人員といった現実とのせめぎ合いです。

 でも、曇り空の庭に七輪を出して、牛タンを焼いてビールを飲もうと右脳の片隅で考えながらです。

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