第13話 まだ見ぬ世界へ

 早朝、ルイン達は旅支度を整え村の入口に集まった。

 まだあたりは薄暗く肌寒い、ルイン達が旅立とうとしたその時ふと誰かが声をかけてきた。


「なんじゃお前ら、見送りはいらんのか?」

「ジジ様……」

「冗談じゃ。道中色々な危険に巻き込まれると思うが無事帰ってくるのだぞ」

「ああ」

「ではジジ様、行ってきます」


 そう言ってルインとレイヴの二人が深々と頭を下げるとアーニャも慌ててお辞儀をした。

 ゲイルは優しい笑みで返すと、三人の姿が見えなくなるまで見送ったのだった。


 森を抜け街道に出るとアーニャは地図を広げて二人に見せた。


「ここが今居る場所、ひとまず一番近い街に向かいましょう」

「凄いな。こんなにたくさんの街があるのか」

「これで全部じゃないわよ。この世界はこの地図の外側までもっとずっと広がっているの」


 まだ見ぬ場所へ向かう期待と不安、それらを胸にルイン達は進む。

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ソウルアライヴ teru @LOL

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