本気でぶつかり合えたのは、本気で相手を想っていたから。

 祭りの夜、一人の少女が姿を消した。
 主人公はその少女の行き先に、心当たりがあり、迎えにいく。
 そこには一人で何かを待っているような、少女がいた。
 この少女は、主人公の初恋の人の妹だった。しかし、主人公の初恋の人であり、少女の姉であった女性は亡くなった。その当時、姉を亡くした少女は荒れて、引き籠っていた。主人公は強引なやり方で少女を日常に引き戻す。
 そして今夜。兄妹のようなやり取りしかしてこなかった少女はと主人公の関係に、変化が訪れる。

 主人公の想い。
 妹の願い。
 姉の祈り。

 主人公と少女のやり取りが明るい分、初恋の女性が亡くなったという事実が切なく響く作品でした。

 是非、御一読下さい。