エピローグ
「これでホームルームを終わる。センター試験まで一ヶ月ないんだから、冬休みだからって気を抜くなよ。……と、そうだ。
「何ですか、先生?」
「悪いんだが、今日も
「えぇ~? またオレっすか?」
「そう言うな。隣駅じゃないか」
「そうだけど、先生。灰川の奴、何度行っても出てこないんだよ。昨日もそうだったし」
「ふむ。やっぱりそうか……」
先生は複雑そうな顔をした。
「最近、急激に増加した怪奇事件に巻き込まれているのかもしれん……」
「ありえる」
「最近、本当に増えたもんね」
「怖―い」
「うかつに悪いことできないよね」
「あの、先生」
教室の生徒たちがざわつく中、一人の女子生徒が立ち上がって、先生に尋ねた。
「灰川くんって、学校を辞めたって本当ですか?」
ざわつきが大きくなる。先生は女子生徒を見て驚愕の表情を示した。
「
「先生たちが職員室で話していたのを聞いちゃいました」
「マジで?」
「あの、真面目な灰川くんが?」
「ありえないだろ!」
「この時期に!?」
「おい、みんな! 落ち着け!」
「先生! 本当なんですか?」
女子生徒の問いに、先生は言葉を詰まらせ、やがて、諦めたように話しだした。
「あぁ……。本当だ。一ヶ月前、急に学校に来て、退学届けを提出しに来た」
『ええええええええええええええええええええ!!』
「灰川の奴、どうしたんだよ!」
「真面目を絵に描いたような奴だろ!?」
「じゃあ、卒業もできないじゃん!」
「推薦も取り消しってこと?」
「いや、灰川の退学処理は、まだ受理していない」
先生の一言に、生徒たちはぴたりと会話をやめて前を向く。
「あの灰川が、この時期に突然そんなことするなんて、考えられない。何か、事情があると思うんだ」
「事情って?」
「そういえば、一ヶ月前、あいつ、I市で起こった事件に巻き込まれたんだよな」
「喫茶店で強盗騒ぎがあったってやつ?」
「あぁ。確か、死者も出たって話だ」
「あ……。わたし、そういえば新聞で読んだんだけど……」
ポニーテールのメガネをかけた女子生徒が、恐る恐ると切り出す。
「その死亡者って……灰川くんの……妹さんらしいんだよね」
再び教室がざわつく。先生はそれを止めるべく、「静かに! 静かに!」と生徒たちのおしゃべりを注意した。
「……あぁ。そうだ。事件の被害者は、灰川の妹らしい」
「それって……」
「教員たちも、それが原因と考えている。カウンセリングを行いたいが、家にかけても電話はつながらない。あいつの保護者はかなり遠い親戚だし、名ばかりみたいなものだ。灰川にコンタクトをとることが……できないんだ」
「誰か、灰川の連絡先知らないの?」
「知ってるけど、メッセージが返ってこないんだよ」
「音信不通ってやつか」
「もしかして、家に帰ってないのかな?」
「一体、何してるんだろう」
「先生、灰川くんとこのまま連絡がとれなかったら、どうなるんですか?」
「一応、学校側は退学を保留にしてくれているが、いつまでもこのままというわけにはいかないだろう。あいつが、自分から退学届けを提出しに来たんだからな。待てて、冬休み明けといったところか……」
「灰川くん、見つかるといいけど……」
「あぁ……学校側も、それを望んでいる。一応、冬休み中も絶えず連絡してみるが、何か進展があったら、先生に教えてくれ」
*
夜。ベッドタウンのひと駅で、ビジネスマンが改札を通り抜けていく。いつもと変わらぬ、日常的な光景だ。
T市は、T県の中でも特に、都心に働きに出る人たちのベッドタウンとして開発され、商業施設よりも、住宅が目立つ。しかし、駅により差は出るものの、駅前にはスーパーやパチンコ店、ドラッグストアなど、生活に必要な店は一通り揃っている。
住宅街は閑静だが、駅前はそこそこの賑やかさ。あくまで「そこそこ」ではあるのだが、決して、治安が絶対的に良いわけではない。
要するに、全国的にも平均的で、どこにでもある普通の市だ。
そんなT市の中にあるひと駅、B駅。ここも、大した特徴のない、ありふれた駅の一つに過ぎない。大きな商業施設はなく、かと言って、大きなスーパーがないわけでもない。コンビニはいくつかあるし、娯楽施設もジムもある。飲食店だって駅前に行けば困ることはない。
そんな普通と呼ばれる駅を最寄りとする人たちが、必ずしも「質のいい人」であるとは限らない。先程も説明したが、治安が悪いわけではないが、良いというわけでもないのだ。どこにでも見るような、相応の治安の悪さはあるし、一見良く見えても、それが正しいこととは限らない。無自覚に行っていることが、他人に迷惑をかけていることも、多々ある。
人々が行き交う駅前からは少し離れた高架下。駐輪場として利用されている部分よりも、もっと奥。駅から、三百メートル程離れたその場所は、密集する住宅街からも少し離れている。灯り自体はないわけではないが、それでも少し、薄暗い。
そんな高架下で、四人の少年がいた。三人は高校生。学ランを着ている。対して、もう一人の少年は学生服ではない。黒のパーカーの上に黒のハーフコートを羽織り、黒のジーンズを履いており、黒一色の装いをしている。かろうじて、首に巻いていたマフラーだけが、黒ではなく青色であった。
三人組の少年の一人は、地面に手を伸ばしうつ伏せに倒れ、一人は、柱にもたれかかっている。いずれにしても、二人の周りには赤い液体が散布していた。
そしてもう一人は、尻餅をつきながら後ずさり、やがて、柱にぶつかった。
「ゆ、許して! もう、あんなことしないからよぉーーー!」
何も言わず、黒い衣服の少年は学ランの少年に詰め寄る。
「反省した! 十分に反省したから!」
「それは本当か? 君は、その言葉に命をかけられるのか?」
「絶対にもうしない! 出来心だったんだ! 友達との悪いおふざけ! ノリでやっちまっただけなんだよーーーーー!!」
「ほぉ。人の迷惑を考えないことを、ノリでやってしまった、と」
「あぁ! 改心する! 確かにバカな行動だった! 悪かったって!」
この三人は、コンビニで販売されているおでんを指でつつき、悪びれもせずゲラゲラと笑った。それを、黒の少年に指摘された。結果、三人組は黒の少年の口止めを行うつもりだったのだが……。
「ぐぇ……! ぐ、ぐぉ……!」
黒の少年が学ランの少年の首を掴み、手を挙げた。
「なぁ。君はどうして、人の迷惑を顧みない? ちょっと考えれば分かることだろう? 店員も、それを買うお客さんも、みんな不快な思いをする。誰も得をしない。楽しいのは、当事者である君たちだけなんだ」
学ランの少年は苦しそうに呻きながら、足をばたつかせる。黒の少年はその少年の重みなど、まるで感じていないように手を伸ばしている。
「どうして、それが理解できない? 決して難しいことではないはずだ。例え君たちがバカでも、子供でも、分かるはずだ。聞かせてくれ。純粋に、気になるんだ。僕と同じくらいの年齢なのに、どうしてこんなに考え方が違うのかってさ」
「なぁ、教えてくれ」
少年は、自ら挙げた手の方向――学ランの少年の顔を見た。
瞳の中に映る光は、不気味に照らされている。学ランの少年には、目の前の少年の瞳に映る灰色の光が、ぐるぐると渦を描いているように見えた。
ゆっくりと。彼を飲み込むように。
「あ……あくま……」
必死にもがきながら、そんな言葉を絞り出す。それを聞いて、黒の少年は一度ため息を吐いた。
「もう、いい……」
学ランの少年が弾けた。
コンクリート製の柱が赤く染まり、地面に垂れる。しかし、不思議なことに、黒の少年は依然として黒いままであり、一点たりとも、血で汚れてはいなかった。
「これで……また一人」
黒の少年はそう呟くと、三人の死体を放置して、高架下から抜け出した。
「これはまた、派手にやりましたねぇ」
高架下から一方通行の道路に出たところで、一人の女に声をかけられる。
ブラウンのダッフルコートと黒のスカートを身につけた女子高生。その容姿や持ち前の碧眼がどこか浮世離れしたお嬢様という印象を与える。冬の北風に、特徴的な白銀の髪をなびかせて、彼女は黒の少年の方に顔を向ける。
「先程の電車の一件といい、やることが過激になってきていますね、
「僕はただ、周りの乗客に迷惑な音漏れが聞こえないようにしただけだ」
「その分、凝縮された空気振動が被害者の鼓膜を貫きましたけどね」
約一時間前、電車内で音量を大にして聞いていた若者の耳から、突然血が吹き出した。とても理屈では説明できない、あまりにも不自然な怪奇現象。世で「怪奇事件」と呼ばれるこれら奇妙な事件は、全身を黒の衣服で覆った少年――
真音は受け答えをしながら、自分の家の方向に向かって歩く。白銀の少女もそれに続いた。
「T市で発生する怪奇事件の発生件数が急増したと、警察も警戒しています。このままでは、いつか見つかってしまうかもしれませんよ?」
「モラルのない人間が多すぎるのだから、仕方がない。それに、無能な警察に見つかったところで、何も問題はない。彼らは弱い。心も、体も、信念も。公に正義を振りかざすだけでろくに取り締まることさえできないのだから、僕が何とかするしかないだろう?」
白銀の少女は「それもそうですね」と、笑顔で相槌を打った。
「(僕が何とかするしかない、ですか……)」
白銀の少女は心の中で、真音の言葉の意味を考えた。
「(真音くんは気づいているのでしょうか? あなたの行っていることが、すでに、強制遵守の範疇を超えているということに)」
一ヶ月前にI市で習得したことで、能力をある程度自由に、柔軟に使いこなせるようになった真音であったが、ここ最近の真音の能力の使い方は、とても規則の「強制遵守」と言えるものではなくなっていた。
与えられた微量の神通力から発現したイレギュラーな能力は、ある日を境として、徐々に、更なる歪みを発生させ、真音に力をもたらした。先の三人組高校生たちを惨殺した方法こそ、まさにそれだ。規則を違反した者に対してであれば、いかなることもできる。真音自身が「規則違反者」だと認識すれば、どのような現象でも起こすことができる。
もはや、それは規則の強制遵守と呼べるものではない。一人の超能力者の正義による、規則違反者への行き過ぎた粛清であった。
「(ですが……それがいい。やはり、あなたの心の闇は、最高ですよ。真音くん)」
白銀の少女は前を向く少年の後ろ姿を眺め、自信たっぷりに笑みを作った。
無言で歩き、やがて彼らは河川敷沿いの土手道までやってきた。雲の量は少なく、時折月にかかる程度。河川敷ではあるが、月と住宅の光により、歩くのに支障がない明るさはあった。
「……いつまでついてくるつもりだ」
「え? ダメですか?」
「僕はお前と仲良くなったつもりなどない。うっとおしい」
「私はあなたの下僕なんですから、付き従うのは当然ではないですかぁ」
「お前を下僕にした覚えなんてない。駅はあっちだろ。こっちに来ても河原と住宅しかないぞ」
「言っていませんでしたが、実は私の家もこちらの方面なのです。ですから、途中まで一緒に行きましょうよ♪」
「……」
真音は立ち止まり、胡散臭そうに横に立つ少女を見て、ため息をついた。
「……勝手にしろ」
再び前を向いて歩き出す真音に対して、白銀の少女はご機嫌に「ありがとうございます♪」と言って真音の横へ向かって小走りで近づく。
だが、真音はすぐに立ち止まった。その視線の先は、彼らと同じ土手道の上に立つ、ミディアムヘアの少女だ。
「灰川先輩……」
「黄倉さん」
後ろに立つ白銀の少女が気がかりではあったが、和香は真音に視線を戻し、恐る恐る口を開く。
「灰川先輩……学校辞めたって、本当、なんですか?」
自信なさそうに尋ねる和香に対して、真音は極めて冷静に答えた。
「本当だ」
「じゃあ、風紀委員も……?」
「もう、行かない」
「委員長の席、まだ、残してあるんですよ?」
「僕のことは気にせず、黄倉さんが引き継いでくれ」
「そんな……! どうしてですか! 灰川先輩!」
「学校も、風紀委員も、結局、そこでどれだけ頑張ったところで、小さな変化しか生まれない。行っても意味がない。守りたいモノも、守れない。それが……よく分かった」
「……やっぱり、ソラちゃんのことを気にしているんですか? あれは、先輩が悪いわけではないじゃないですか」
「そうだ。僕は悪くない。だが、守れなかったのは事実だ。ソラは世界に殺された。僕はそれに負けた」
「ソラちゃんのことは、自分も本当にショックでした。何度も何度も泣いて、灰川先輩の心情を考えると、胸が、押しつぶされそうになりました。……けど、ソラちゃんは、灰川先輩に幸せになってほしいと願っているはずです! 今の絶望した先輩を見たら、ソラちゃんも、悲しむと思います!」
和香は切実に訴えた。希空と関わりのあった和香だからこそ、希空がどういう人物で、兄のことが大好きだったということを知っている和香だからこそ、言える言葉だった。
「だから、学校に、戻ってきてくださいよ……。自分に、しっかりと委員長の仕事を引き継いでくださいよ。また、一緒にどこかに、遊びに行ってくださいよ……。自分は、先輩と、一緒にいたいです」
和香は表情を暗くし、真音に自分の願いを言った。
「黄倉さん」
真音はそれを聞いて、迷いの表情を見せた。だが、それは一瞬のことで、すぐに、和香にこう言った。
「夜中に、女子がひとりで外出するのは危ない。早く家に帰ったほうがいい」
「……先輩」
拒絶された。そう思った和香だったが、ここで諦めることはできないと、自分を奮い立たせる。
「自分では、先輩の傷を癒せるかは、分かりませんけど、」
「生徒手帳にも書いてあっただろう? 夜遊びは『規則違反』だ」
「いつだって、支え……て……み……」
和香が突然、目を閉じて倒れた。冷えた冬の土手道に手を前に伸ばす。
「……」
真音は倒れた和香を抱え、近くの休憩所の椅子に座らせた。
「……まさか、殺してしまったのですか?」
「眠らせただけだ。数時間もすれば、自然と目を覚ます」
「そうですか。私が言えたことではありませんが、いいのですか、真音くん? 彼女はあなたをお慕いしていますし、きっと心の支えになってくれますよ?」
「黄倉さんの気持ちは嬉しい。だが、そんなものはいらない。僕は、僕自身の信念で行動する。誰の支えも、必要ない」
言いながら、真音は身につけていたマフラーを外し、和香に巻いた。真音の目には映らなかったが、大粒の涙が和香の目尻から落ちようとしていた。
「さようなら、黄倉さん」
真音が能力を発動すると、和香の姿は休憩所からいなくなっていた。強制遵守の能力で、和香を和香自身の部屋へ送ったのだ。
「お優しいこと」
「うるさい、殺すぞ」
真音はそう言って、再び土手道を歩き始めた。
「殺すなんて、物騒なことをおっしゃらないでくださいよ、真音くん。私たちは一連託生。運命をともにする、パートナーではありませんか♪」
白銀の少女は嬉しそうに真音の前に出て、嬉しそうに笑った。
「ねぇ、真音くん。今なら分かるでしょう? 私の言っていた意味。この世界の仕組みはおかしいことだらけ。矛盾と欲望で支配され、社会全体を洗脳している。こんな世界、あってもなくても同じだと、思いますよね? ですから、真音くん……」
白銀の少女は背中に神々しい大きな白い翼を広げ、少しの高さ宙に浮いて、真音に手を差し伸べる。
「私と一緒に、世界を作り変えましょう♪ きっと、素晴らしいものになりますよ」
翼を構成する大きな羽を辺りに舞わせ、白銀の少女――プリファ・ルナシャードは出会った時と同様に提案する。天使と言われても納得してしまう、この世のものとも思えない容姿とグラデーションのかかった薄紫の髪色に、余裕のある態度と表情を携えて、月明かりの下に。
「断る」
しかし、真音は手を取らず、彼女の横を過ぎた。
「僕は、お前の計画になど興味ない」
「真音くんの今やっていることと、何が違うのですか?」
「僕は僕の信念でやっている。お前の指図など受けない。勘違いするなよ、このクソ天使が。誰がお前と仲良くなんぞ、するものか」
「では、規則違反者の浄化は行わないということで?」
真音は立ち止まり、後ろを向いて答えた。
「規則違反者は、決して容赦しない。それ相応の報いを受けてもらう。死に値するなら、ちゃんと死んでもらう」
プリファは真音を見て、初めて恐怖を示した。彼の目は不気味に光り、闇を示す。ゆっくりと目の奥に渦巻いていく光が、威圧とは異なる恐怖心をプリファに与えた。
「とりあえず、一ヶ月。それでT市の規則違反者には消えてもらおう。それから、I市、K町と範囲を広げ、やがて国全体を粛清する」
「楽しそうですね。理想郷の誕生が、待ち遠しいです♪」
「言っておくが、お前もそのうち殺してやるからな。覚悟しておけ」
「あらあら。真音くんも死んでしまうけど、よろしいのですか?」
「この世で最も生きていちゃいけないのは、お前だ。不本意だが、僕もその時には心中してやる」
「そうですか。ご主人様がそう言うなら仕方がありません。運命を共にするのも、リンクを貼った下僕の務めですから。私は何もできない。何もしない」
うふふと笑って、死を感じさせない態度で、真音の背中に続いていく。彼女はふと月を眺め、物思いに耽った。
「(あなたに賭けて正解でした。まさか、ここまで事態が大きくなろうとは。思いつきで行動してみるものですね)」
リンクを貼り、天使の権限と神通力を失う価値はあったと、プリファは自分の考えに称賛を贈り、自分の行動に感心した。
「(もう十分楽しめましたので私は満足ですが、どうせなら、最後まで成り行きを見守るとしましょう。運命の導かれるままに)」
そうして更にバサっと翼を広げた。
ちょうど月明かりが雲に遮られ、徐々に地上の光は失われていく。
河川敷の草花。流れる川。
宙を舞う一人の天使の翼も、黒く染まっていく。やがて、その天使は天使でなくなったかのように、白い翼は完全に影に包まれた。
空はその日、再び月明かりを照らすことはなかった。
*
……
……
……違う!
こんなの、間違っている!
こんなことしても、誰も喜ばない! ソラも、望んでなどいないはずだ!
……
……
なぁ……。もう、やめてくれよ。
みんなさぁ。モラルを持ってくれよ。ルールを守ってくれよ。自分の行動を見直してくれよ。それで迷惑がかかっている人のことを考えてくれ。
そんなひとりひとりの身勝手が、誰かの人生を狂わせてしまうかもしれないということに、気づいてくれ。
頼むから、僕にこれ以上……人殺しをさせないでくれよ。
……お願いだ。
誰か、僕を止めてくれ!
プリファ計画 ― 完 ―
プリファ計画 七乃瀬 雪将 @nananono
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