特別コラボ篇ネガティブなJKの告白2

俺と最愛の妹、唯悧と

なにか抱えっている美少女と

相談を聞くことになった。


・・・表面上は、明るく

振る舞っているが俺達に心配されまいと斟酌しんしゃくだろう。

美少女、峰島冬雅みねしまふゆかは、相談の内容を言葉が出る!


「確認ですけど、お二人は

実の兄妹ですか?

義理とかじゃなく」


「ああ。正真正銘、実の兄妹だよ」


この確認を取ることは、兄がいるのだろうか?そうだとすれば、

兄とは良好ではなくケンカして

悪化したままの冷戦状態だろうか。


「なるほど、実の兄妹・・・・・」


峰島さんは、目を閉じ俺の返事に

反芻はんすうして自分達の

兄妹関係を比較でもしている。

目を開き峰島さんは、言う。


「わたし、お兄ちゃんに最近

ドキドキさせている手応えがある。

あるのだけど、お二人さんのように

イチャイチャできるのか

教えてください!」


峰島さんは、真剣な眼差しで俺、唯悧の順で向けていく・・・ええぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーー!!?


「そ、その話が見えないと

言うのか・・・」


「そうでした。わたしお兄ちゃんが

大好きでして、毎日と住んでいる

んです!」


「それは、兄妹だから一緒に

住んでいるのは当然では?」


「・・・あ、あの

お兄ちゃん大好きって?」


唯悧は、年上のお姉さん峰島さんに

質問をする。

おそらく身長や容姿からして

高校生だろう。


お兄ちゃんが大好きなのは

兄としてで恋人とかそんな目で

見ているわけがない。

・・・唯悧の疑問は、多分その

愛情を抱く理由だろう。


「はい、実はお兄ちゃんじゃなかったのだけど、お兄ちゃんはお兄ちゃんと呼ぶと嬉しそうなのて

大好きなお兄ちゃんをお兄ちゃんって呼んでいるのです!」


・・・なるほど、わからん!

この子は、お兄ちゃんに過剰なほどに

甘えているのだろう。


「ストップ!峰島さん。

そのお兄さんに関係改善の

解決案をですよね」


話題転換されそうなので、

直球の質問する。


「うーん、どちらかといえば

お二人さんのような兄妹カップル

ですね。最終的にはお兄ちゃんが

抱擁ほうようして愛しているって言って・・・

えへへへ」


えっ!?なにか違う。推測した

関係とはなにか違う。

いや、言葉に出ているではないか。

兄妹カップル、抱擁、愛している。

つまりは・・・・・

そういう関係を求めているのか。


「あわわゎ・・・お、お兄ちゃんと

そんな大胆な!

わたしまだしていないよ!?」


顔を赤らめる唯悧。や、やめてくれ!

俺達は悪魔で、仲のいい兄妹として

ありたいだけで、こ、こっごご!

兄妹カップルなんて・・・。

話を聞いてカップルのような兄妹

ではなく、本物のカップルだと

理解した・・・したくなかったよ。


「そ、その・・・お兄さんに

告白すれば、どうでしょうか。

きっと、すこぶる可愛い峰島さん

なら断れないと思いますよ」


「うぅー、お兄ちゃん!

わたしがいるのに

他の女の子にかわいいは

・・・なんだか傷つくよ」


「ご、ごめん唯悧。

そんなつもりじゃ・・・・」


涙目になる唯悧。

まさか、傷つくなんて思わなかった。


「・・・唯悧。その今から気持ち

悪いことを告白するけど、

俺には唯悧が一番、可愛いと思っているし女の子として一番は

唯悧だって・・・・・」


限界だった。誤解を解こうと

燻っていた感情を吐露するのは

なかなか難しい。


「お、お兄ちゃん・・・・・」


「す、素敵ですお二人さん!」


「「え?」」


俺と妹はハモる。


「えへへ、まさかわたしと同じ

告白を宿命とする同士が

いるなんて、思いも

しなかったですね」


「告白?同士・・・話がみえない」


つい、そう呟いてしまった俺。


「話が飛躍しすぎましたね。

実は、あなたみたいに告白を

しているんですよ」


「そのもしかしなくても・・・」


その告白相手が薄々と推測できる。

できるからこそ、分からない。

峰島さんは、最高の笑顔で応える。


「わたし、お兄ちゃんには

一日に少なくても2回は告白すると

課しているんです!

たまに数十回も告白はするんです

けどね」


峰島さん乙女の照れて自分に

果たすと決めた告白を説明をした。

えぇぇぇぇーー!!妹が毎日、

最低2回の告白ってすごい

うらやましいのだけど!?


「・・・その、告白でその人は

どんな反応を?」


「えへへ、恥ずかしいなぁ。

ても、答えます!

嬉しそうに笑ったり、恥ずかしがったり・・・時々だけど見せる

好意的な表情とか。

えへへへへ」


「・・・お、お兄ちゃん告白。

あ、あの峰島さん。いえ、師匠」


「「師匠!?」」


次にハモったメンバー俺と峰島さん。

琴線を触れた我が妹、唯悧は

羨望の眼差しを峰島さんに向ける。

どうしたんだ唯悧!?


「そのお兄さんとは告白を

するのって大変じゃないですか?

普通だとなかなか言えません。

今までの築いた関係が崩壊して

最悪、口を聞いてもらわない。

奇異な目や得体の知らない視線に

変わるって

怖くなりませんでしたか?」


いや、唯悧そんな目を向ける

馬鹿な兄はいないと思うぞ。


少なくとも俺は唯悧がどんなことを

しようが見捨てたり、

離れようなんて少しも考えていない。

逆に近づきたい気持ちが強くって

御するのが大変なほとだ。


「・・・実はですね。

ずっといたいから告白したんです。

・・・・・でも、ダメだった」


明るかった峰島さんは、顔を悲痛に

翳りが差してうつむく。

あまりにも、暗くなったことに

俺と唯悧は驚きに息を飲んだ。


「駄目・・・だったのですか?」


俺はオブラートな言い方を思いつけず

ストレートな問い。

峰島さんは、少し明るく笑っていた。


「うん。今でも思い出すと傷つくし

解決なんてまだで・・・延長線

みたいなものなの。

お兄ちゃんは、優しいから家に

上がらせてもらって・・・

お兄ちゃんは恋をよく知らない

ことを言っていた。

なら、わたしが毎日これからも

告白を続けてドキドキさせる。

心を揺ら動かせて好きになって

もらう。わたしの好きを与えた

想いや熱い気持ちも全部、

知ってもらいたい・・・・・

それが、わたしの毎日と告白する

理由なんだ」


いつの間にか峰島さんは、

儚く清々しい、明るい笑みに

戻っていた。

ネガティブな感情は、今の熱い想いなどでいっぱいだから、幸せにそうに

笑っているのか。


眩しい・・・峰島さんには

本当に恋愛をしていると強く印象を

与える意志があった。


「うっうぅぅ、カッコいいです

師匠。いつか、お兄さんと

結婚できるといいですね」


唯悧は、ハンカチで涙を拭いながら

憧れの年上の女子高校生に

応援をする。


「えへへ、ありがとう。

お兄ちゃん結婚してもおかしくない

年齢だから、わたしが高校を卒業

したらすぐに結婚するように

しないとですね」


「えっ、結婚?

その峰島さんの兄って結婚を

してもおかしくない年齢ですか?」


十代後半と思ったけど、その兄って

30代以上だろうか?


「うん。この話はここまで。

次はわたしが質問する番ですよ、

えぇーと・・・あの、お名前は?」


そうだったまだ名乗っていなかった。


「気づくのが遅くってすみません。

俺の名前は由布惟信ゆふこれのぶです。妹の名前は―――」


「ゆいり」


「えっ?」


どうして、妹の名前をと思ったが。


「ああ、何度も呼んでいたから」


「はい。本当にラブラブで

素敵ですね」


「ありがとう師匠!

えへへ、褒めてもらえたよ

わたしたち、ラブラブだって

お兄ちゃん」


「そ、そうだな」


そんな可愛く微笑まれると

ドキッと、するから控えてほしい。


「気づいたのですけど、

由布惟信って、立花四天王の筆頭

の名前じゃありませんか?」


「おぉー!峰島さん知っている

んですか?」


「九州最強の武将の立花宗茂たちばなむねしげに仕える家臣ですからね。お兄ちゃんがやっている

信長の野望で語っていましたので

後で調べましたので」


そう、両親が戦国時代が好きで

立花宗茂は、かなり有名だろう。

豊臣秀吉や徳川家茂に、信頼されている。信頼するには武勇や知勇を

優れたのもあるけど、最も

大きくといえば嘘をつくことがない

ほど正直で愚直なところ。

言いにくいことまで、応えるほど。


「うぅー、いくら師匠でも

お兄ちゃんと話し過ぎです!」


「ごめんね。楽しくってつい。

・・・そろそろ時間がないかな」


峰島さんは、スマホを取り出し

時間を見たのだろう。

喫茶店で話をしすぎた。


「単刀直入に言います。

わたしがお兄ちゃんをドキドキ させる方法を教えてください?」


俺と唯悧は、視線を合わせ頷く。


「そんなの・・・熱い想いや

したいことを隠さずに

告白がいいと思います」


峰島さんは、最初はポカンと

していたが参考のならない

返事だったかなと思ったが、違った。

満面の笑顔で、「そうですね」と

迷いを吹っ切れた笑み。

俺は唯悧と帰路に就く。

陽はすっかり夜のとばり

落ちって住宅街は静寂。


「お兄ちゃん。師匠だけど、

恋を叶えるかな?」


「叶えるに決まっているよ。

なんだって、あそこまで

好きだって心の底から

出ているんだから」


「お兄ちゃん・・・」


「んっ?」


「その・・・お兄ちゃん好きだよ」


「えっ!?・・・ああ、兄としてか

峰島さんの影響を受けてさっそく

実践したわけか」


「うぅ〜、バカ!お兄ちゃんのバカ

・・・・・この流れで

勘違いするなんて」


「バ、バカ・・・唯悧に

言われるなんて。

だけど、怒らせることしたか?」


理由を尋ねても唯悧さ、そっぽを

向かれた。むむ、難しい。

俺は、妹が好きだけど、

妹は違うだろうなぁ。


兄として尊敬や甘えたりしている。

唯悧がいつまでもこうしてほしいと

俺は切実な気持ちになって、

夜空を見上げ、星の海を視界に入れて

この時間を大切にしよう。

不意に峰島さんのように

告白すればが恋人になれるだろうかと

夢想して二人で夜空の下で歩く。

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