13

 できるだけハーバスの街から遠ざけるために魔法を撃ちながらこちらにおびき寄せる。


 場所はこの山を越えた所の高原になっている場所である。アーサーは跳躍していく。高原だったら今以上に思いっきり戦うことができる。




『貴様があの男が言っていた。奴なのか……。なるほど、奴が言った通りの男だな』


 声が聞こえた場所にたどり着くと、そこに光が見えた。


 妙な光が宙に浮かんでおり、竜二に話しかける。一体誰だろうか。


「あの男だと? あんた、一体誰なんだ? 俺の事を結構詳しく知っている口調で話しているが……」


 竜二が光りに話かける。


『ふっははは! まあ、誰かに似ているだけですまなかった。人違いのようだ』


 光はしげしげと見つめながら竜二の質問に答える。


 おそらく、わざとらしいごまかし方だ。


 だから、違和感がある。

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