第8話 夏祭り

 夏休み、田舎のおじいちゃん家に遊びに行きました。


 今夜は近所の神社で夏祭り。

 私と、従妹いとこ知美ともみちゃんは浴衣を着せてもらいました。


皐月さつき姉ちゃん、さすがじぇーけ!似合ってる!」

 JKって言いたいのかな?

 小学校でも女子高生の事JKっていうんだ、ふーん……

「トモちゃんも可愛いよ?」

「やったぁ!」


 二人でお祭りに行きます。

 綿あめ、タコ焼き、金魚すくい……

「ほらトモちゃん、ソースついてるよ?」

 ハンカチで、トモちゃんの口元をふいてあげます。

「あ、皐月さつき姉ちゃんもついてるよ?しゃがんで?」

「え?ついてる?」


 ちゅっ……


 トモちゃんにキスされました!

 慌てて顔を離したら、トモちゃんはニコニコしてました。

 心臓が、お囃子の太鼓よりドキドキしてるんですけど……




 お祭りも終わったので、手をつないで帰ります。

「楽しかったねー!」

「うん、楽しかったね」

 楽しかったけど、従妹いとこにファーストキス奪われるとは夢にも思わなかったよ……

「さっきチューしてビックリした?」

「あ……あはは……ちょっとね?」

 スゴいビックリしたよ!

皐月さつき姉ちゃんが綺麗だったから、しちゃった♡」

 最近のJCは超肉食だなー。

「大きくなったら、皐月さつき姉ちゃんをお嫁さんにするんだ!」

「そっかぁ……うれしいな……あはは……」

 私お嫁さんだったら、トモちゃんお婿さんかなぁ?あはは……(苦笑)

「幸せにするから、いいお嫁さんになってねっ⁉」

「頑張ります……」




 帰ってから、一緒にお風呂入りました。(というか、勝手に入ってきた。)

 布団に入ったら、トモちゃんも潜り込んできました。

 おやすみのちゅーも奪われました。

 朝まで抱きつかれてました……

 トモちゃん、今は夏だよ?暑いよ……

 おはようのちゅーも奪われました。

 今日は川遊びに行く予定です。

 もうイヤな予感しかしません。




 最近のJCは、一線超えたら超特急です。

 私の貞操が無事なうちに、早く家に帰りたいです。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る