それぞれの優しさが運命を塗り替える物語

重厚な世界観、美しい風景描写。
これらもさることながら、特に目を引くのが、キャラクター達の優しさです。

各々それぞれ信じるものがあり、それぞれの優しさがある。
信念や優しさ故に誰かを助け、協力することもあれば、誰かを傷つけ死を招くこともある。
一概に悪人、善人と割り切れないキャラクター達に、終始魅了されっぱなしでした。
また、本作に出てくるのは「人間」と「人間以外」ですが…両者の間でも悩みや問題に対するアプローチが違ったりします。この差を上手に描き出しているのも、本作が良作足り得るゆえんだと思います。

幼い頃に読んだ、懐かしいファンタジーをも彷彿とさせる物語です。
皆様もぜひ、キャラクター達の優しさが紡ぐ、奇跡の果てをご覧ください…!

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