几帳面・神経質・こだわり

 几帳面だったり、蘊蓄や注釈を加える人物を描写するための技法。作者の代弁者であることもある。教授、執事、探偵などの職業や、偏執的な性格の人物を表現するために使われることもある。


1. かっこやダッシュなどで注釈を加える。(p2)「僕はその先端―――錐のような角はなく、千枚通しやまち針のようにスムーズな円錐形―――に目を奪われた」

 台詞の中に詳細を入れる。(p11)「執事は新入りの召使いを呼びつけた。『早速だが、買い物に行ってくれ。これが品物のリストだ』彼はそう言って、たくさんの食料品の名が書かれた大きな紙を渡した。召使いはそれを受け取り、急ぎ足で部屋を出ようとする。『くれぐれも』執事が言う。『品物を間違えるなよ。にんじんではなく、パースニップだぞ。お嬢様はジャージーロイヤル種のジャガイモしか召し上がらない。皮の厚いものや、フラッフィではダメだ。分かったな』」

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