シンプルな性格・偏狭さ・傲慢さ

 客観的な根拠を重視しない人物を描写するための技法。ステレオタイプとしては、子供、聖職者、貴族、老人、教育水準の低い人々、精神障害者、虐げられた人々など。だまされやすい、話を聞かないなどの弱点がある一方、逆境に負けない、純真、明るいなどのポジティブな面も持っている。


1. 根拠なく断定する。(p342)

 人の話を聞かず突き進むキャラや、すべてを「神の思し召し」で済ませる聖職者、論理よりも直感を重んじるカリスマ的なリーダー、理由もなく一方的に好意を寄せてくるヒロインや子供、話を聞かずに怒り出す老人など。


2. 論理的に断定する(ただし根拠はない・薄い)場合、偏狭な性格を演出できる。(p342)

 主人公が妄想を語っているように見えたが、物語が進むとそれらがすべて真実であることが明らかになる、などはサイコホラーの主人公によくある設定だ。また、傲慢な性格や人間味を表現することもできる。「レース前のインタビューで彼、目下十連続グランプリ記録更新中、はこう言い放った。『レースにおいては二種類の人間しかいねえ。オレ、か負け犬、さ。悔しかったら全力でオレのケツを追いかけてきな!』」

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