第24話 指切りげんまん

 とある異世界物で、指切りげんまんのシーンがありました。ごつくてデカイ騎士のお兄さんと、彼に助けられた幼い少女が、ある約束をする場面です。

 この作品は転生・転移なしなので、日本から伝わったわけではないよな? と思ったのですが……。

 調べてみたら、英語圏でも似たような約束の儀礼があるようです。

 「pinky swear」と言って、pinky は「小指」、swearは「誓い」を意味します。主に子供同士でかわす約束で行われ、「ずっと友達でいようね。Pinky swear!」などと小指を絡めて言い合うとか。かわいいですね。


 ところで、日本の「指切り」は「成人の男女が不変の愛を誓いあう『心中立しんじゅうだて』」の儀礼で、実際に小指を第一関節で切り落として相手に渡したのが始まりだとか。これが「指を絡めて誓い合う」に変化して、主に遊郭の遊女が客と誓い合った事で広まったと。

 しかし、遊女にとっては客は全員大事なので、形骸化しちゃいますね。

 どうも日本の方は、微笑ましいでは済まないモノだったようです。

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