いびつな人形も恋をするのだ

書店に並ぶとしたらおそらくライトノベルに分類される本作品ですが、独特な世界観と語り口が魅力です。
物語は博士と呼ばれる狂気の魔術師と、髪の毛の色で呼ばれるホムンクルスたちを中心にすすみますが、個性が強いため、最初はなかなかどこに焦点を合わせればいいのかーー博士の謎めいた花嫁計画についてのミステリーなのか、それとも少女たちのじゃれあいなのか、オレンジの進退についてなのかーー迷いましたが、第四部を読んでなんとなくですけど、疑問が氷解した気がします。
こういうのを、作者の手で踊らされているというんでしょうね。

全編通して読むとボリュームがありますが、一話ずつ話が変わるので読みやすいところがよかったです。

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