私の可愛い天使ちゃん
寂しい…。
300歳を過ぎても、未だに彼氏の一人もできやしない。
それどころか、仕事が忙しすぎて、友達すらいないのだ。
寂しい、ただひたすらに寂しい。
そんな寂しさを紛らわす為、私は何を飼う気でもないのに、ペットショップを見て回っていると…。
「あぅ!」
可愛い天使と目が合った。
天使は無邪気な笑顔でこちらを見つめている。
運命を感じた。
ちらりと、ゲージに張り付けられている値札に目をやる。
(え?…たったの100万?私の給料の半分以下じゃない!)
思わず私は、その天使を購入してしまった。
ペットショップのロボット店員を使って餌について検索をかけたが、如何やら、食事は人間の残飯でも問題ないらしい。これなら一安心だ。
私は可愛い天使の首輪を引き、店の外に出る。
私が歩けば、天使も這ってついてきて、私が振り返れば、その可愛い笑顔を見せてくれるのだ。
気分が良かった。
管理されている空気は、いつもと変わらないはずなのに、可愛い天使が隣にいるだけで、清浄度が格段に上がって気さえする。
帰ったら、どんな餌を上げよう。
そんな事を考えながら、私は天使を車に乗せ、自動運転モードをオンにした。
車が自動で選曲した、私好みの音楽が、車内に流れだす。
すると、愛しの天使ちゃんは、その音楽に合わせ、体を揺らし、音楽に聞き入っているではないか。
音楽のセンスまで合ってくるとなると、これはもう、本当に運命の出会いだったのかもしれない。
そのあまりに愛おしさに、私は天使ちゃんを頬擦る。
すると、天使ちゃんはくすぐったそうに笑い、じゃれ返して来た。
好きな音楽と、笑顔で満ちた車内。
たったそれだけで、300年も空いていた、私の孤独は一瞬にして埋まってしまった。
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※おっさん。の小話
おはこんばんにちは。おっさん。です。
死に損なったので、帰ってきてしまいました。
結局、私の生きがいは創作しかないようです。
っと、そんなことはさておき、今回のお話。
一応テーマを考えて書いていたのですが、話が逸れました。でも、良い感じに終結した気がしたので、ここで一区切り。多分明日には続き上げます。継続は力なり!リハビリにもなりますしね。
自殺を考えてる皆さん!死に損なうと痛いですよ!お金かかりますよ!それで余計に苦しくなって、周りに迷惑かけて…。
でも、孤独で死のうとしている人は、案外そんなときに、家族とか、友人とか、本当に心配してくれる人に出会えたりもするかもですね。
…あれ?自殺助長しちゃうかな?
でもでも!そんな人たちにも迷惑かける事になりますし、自殺絶対ダメ!ですよ!
ふぅ、社会的体裁は守った…。
まぁ、でも、必ずしも、ただただ生きる事が正解だとは僕も思わないですけどね!
さて、過激な発言をする前に、この辺りでお暇させて頂きます。
皆さま!今日も一日、お疲れ様でした~!
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