短編

畠中春の愉快な日常

○七月十九日

 夏休み突入! といっても今年は遊びほうけてる余裕はないけどね。


 通知表はまあまあ。不安だった英語もとりあえず大丈夫だった。

 ついでに前回やった模試の結果が返ってきた。なんにせよ英語を頑張らなきゃな……。


 他のみんなもそこそこってところだった。相変わらずつっきーの数学となっちゃんの理科の成績は神がかってる。少し点数を分けてほしい。

 あっきーはまだ全然進路の方向性が決まってない。壊滅的な科目はないからどんな分野に決めてもそこそこ対応できるだろうけど、ある程度は決めないと勉強の仕方が絞れないんじゃないかな……




 学校が終わった後でカラオケになだれ込む。

 とはいえ皆似たような事を考えてるからか結構混んでた。

 二時間くらいで切り上げて、例によってドーナッツを食べにいく。百円セールだったのでここも混んでたけどなんとか席を確保できた。


 ドーナッツを選んでいる時、前に並んでた男子高生がトレイいっぱいにずらりとドーナッツを積み上げていてびびった。その人と一緒にいた男子高生がドン引きしている。甘党の男子すごすぎる……。

 何故か闘争心をそそられたなっちゃんが、チョコ系を五種類全部コンプリートしていた。

 あっきーもトレイいっぱいに買おうとしていたので全力で止めた。


 甘党男子高生の連れから憐憫の眼差しを受けたので、こっちも憐憫の眼差しを送ってあげた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る