◇女性陣へのインタビュー

潤「そんなわけでみんなのアイドル潤さんがインタビューでーす☆」


杏季「わーい! 拍手ー!」


奈由(無言で拍手)


杏季「ところで焦げてるけどつっきー大丈夫?」


奈由「そこは追求しちゃダメだあっきー」


春(笑顔)


潤「気を取り直して!(無理矢理)

  で、まずはお前からだオラァ十歳児! 好みのタイプはどんな人ですか、そうかそうかウルトラマンかー、十歳児だもんなそりゃあ仕方ない!」


杏季「違うー!! 勝手に解釈しないでよ!」


潤「じゃあなんだ、セブンの方か?」


杏季「ちーがーうー! ていうか見てないもん! 詳しくないもん!! 人間がいいよ!」


潤「そういう奴に限って理想のタイプは『タキシード仮面様☆』とかいうんだろ止めとけあれはただの変態だお前には荷が重過ぎる!!」


杏季「ちーがーうー!!!」


春「つっきー、あんまりあっきーをいじめるとまた焦がすよ?」


潤「……春っちょ、その台詞は雷を飛ばす前に言うべきだと思うんだ」(雷直撃した)


春「まったくもう私の可愛いあっきーをいじめないでよこの変態が! ていうかタキシード仮面の正体、実はお前だろまったくキザな奴め!」


潤「ちょっ春さんその暴言」


杏季「そうだったの!?」


潤「ちげぇよまともにとらえるんじゃねぇよ十歳児!」


杏季「十歳じゃないもん!!」


奈由「で、結局あっきーの好みのタイプって?」


杏季「えっとねー、私よりしっかりしてる人!」


潤「お前よりしっかりしていない人を探すには地球をひっくり返す必要があるぞ」


杏季「ひどいー! あ、あとねあとね、私を過度に苛めて迫害しない人!!」


春「多分ソレは好き云々以前の問題なんじゃないかな、あっきー」


杏季「うーん、じゃあ……顔とかだと、あんまり強面じゃなくて優しそうな方がよくてー、あまりに背が高すぎるのはちょっといやで、んで髪とか染めてないでちゃんと校則とか守ってる人のほうがいいかな」


潤「要するにまとめると『怖くない人』なんだなお前は」


杏季「……あは」


潤「『あは』じゃねぇ! 好きってか除外条件だろソレは!!」






潤「はぁいじゃあ次はなっちゃん! なっちゃんの好みは」


奈由「キイロタマホコリカビ」


潤「……はい?」


奈由「キイロタマホコリカビはじめとする粘菌類全般。微生物だと酵母菌が一番かな。でもなんといってもキロタマホコリカビの美しさ、あのすっと伸びた躯体がたまらない」


潤「ちょっ奈由さん」


奈由「キイロタマホコリカビの何がいいって、粘菌なのにうにょうにょ移動しちゃうんだよすごくない? アメーバ状になったりして捕食しちゃうんだよ? 可愛いくね? マジできゅんきゅんする。あぁ本当に素敵v」


潤「ちょっ奈由さん」


杏季「無理だよつっきー、こうなったなっちゃんはもうどうにも止まらない」


潤「なっちゃぁぁぁん!!!」(語り続けてる奈由)






春「因みに人間だとどんなタイプが好き?」


奈由「人間だと手が綺麗な人とか? あとキイロタマホコリカビみたいにどこか上品そうなオーラを出している人なんかが」


杏季「キイロタマホコリカビみたいに上品なオーラ……?」


春「ここは気にしたら負けだあっきー……!」






琴美「私にそんな事を聞いて何か得することでも?」


潤「損得じゃなくそういう趣旨なんだよ観念しろブラック!」


琴美「そうですねぇインタビュアーが土下座して私を崇めるのであれば答えてあげないこともないですよv」


潤「いやだこの子真っ黒だわ! 知ってたけど! そこまでしてインタビューしたかねぇよ!!」


杏季「私、気になるー。こっちゃんの好みってどんななのー?」


琴美「そうですね。思慮深く頭が良い、内実共に大人な方がいいですね」


潤「あっきー相手だとあっさり言いやがった!! なんで皆潤さんの質問には真面目に答えてくれないの!?」


春「それはインタビュアーがつっきーだからだよ」


潤「解せない!!」

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