第10話 不動産の方との交渉
「この辺で、駅から近くてペットに優しくそれなりに広い物件ありませんかね?」
何気に、不動産屋さんと物件の話をするのは人生初だったので緊張。
「この辺とかどうです?中古の一軒家なんですけど、駅まで徒歩20分で行けますし近くにはスーパーなどもありますよ。あと、中古ではありますが内装は比較的、綺麗なほうだと思いますよ。ただ、ちょっとお値段が高いんですよ。」
その他、5軒ほど候補を挙げてもらって物件の見取り図のコピーを持ち帰り、メイさんに提案。
「なかなか、全部の希望に沿う所ありませんでした。どこか諦めるしか無さそうかと。駅近は、諦めるべきかな?駅の近くだとどうしても値段が高くなるみたいで。」
安定した収入ではないので、値段が張る物件はどうしても難しい。その結果、駅近物件は諦めて、代わりに駐車場ありを条件に追加。
「肉球の所もカーペットとかを敷けばなんとかなるわね。でも、カーペット代が掛かるのよね。世知辛いわ。」
再び、不動産屋を訪れ条件変更を担当者に申告。
「それですと、こちらはどうですか?一軒家で駐車場有。それで、色々含め400万くらい。ただ、山の方なんで生活する面ではちょっと不便ですね。周りにコンビニすら無いので。そこが難ですね。」
今現在、山の近くで仕事をしていたりするので店が無いなどの不便さは痛いほど理解しているので、特に山の中だろうがなんだろうが気にしていなかった。
「分かりました、相談してみます。結構、僕は気に入りました。ちなみに内見は可能ですか?」
「可能ですよ。写真だけじゃ分かりませんからね。殆どの方が内見してから契約してますね。」
数日後、メイさんと共に内見へ。
「中って結構広いんですね。外でも自給自足とか出来そうな感じですし。二階建てなのがまた嬉しいですね。どうかな?メイさん?」
「いいんじゃないの?川原木がいいなら言う通りにする。」
この事を受け、契約を交わし新居に引っ越すこととなった。
なお、川原木はこの新居引越しに伴い林業の仕事を辞めました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます