第3話 仕事探し

メイさんパワーを受け、最寄のハローワークへ駆ける川原木。

「朝っぱらから、どうした川原木。やけに元気だな。普段不機嫌なくせに!」

「先輩、猫からパワーを貰いました。ハローワーク行って来ます。」

玄関のドアを思い切り開け、自転車でハローワークへ。


「ふむ、なるほど。銀行勤務の経験は活かせると思うよ?例えば、お金関係の仕事とかね。できるだけ、出勤日数が多いほうが採用されやすいと思うけど?良さそうなのある?」

担当者が色々と教えてくれる。勤務地や給与など色々と模索。

「これ、どうでしょうか?林業。」

居候先から近く給与もそこそこ良かったのでどうかな?と相談。

「林業…結構、重労働だよ?力要るし。川原木さんが耐えれるならいいと思うけど。あと、免許とか持ってる?」

「免許ですか?普通免許なら大学のときに必要だったので取ってますが…?」

「持ってるなら、大丈夫…だと思うんだけど中型とかもあるといいかなって。」

さすがに、中型の免許はなぁ…。必要であれば、取ろうかな。


再び、メイさんの所に行く。

「あの、メイさん?この辺りで林業をやってる人を見たことありますか?」

「り、林業?それらしき人というか車は見たことあるね。普通の自家用車っぽかったよ。ただの、住人かもしれないけど。」

確証はないが、林業に従事しているであろう車を見たことについて、一安心した。

「給与とかも良さそうで、家からも近いですし。いいかなと。」

「ま、まあ川原木がやりたいと思うなら止めないわ。最後のチャンスみたいなものだもんね?」

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