好きに喋るタグ2

21

ラウラ「あそこまでアホでも人生どうにかなるのは凄いのぉ」

アディ「ラウラ」

ラウラ「ワシは間違ったことは言っとらんぞ?」

アディ「確かに事実だが、あいつの耳に入ると煩いぞ」

ラウラ「そうじゃのぉ。自分で言う分には良いが、他人に言われるのは嫌というところかのぉ」

アディ「だろうな」



22

ツェリ「これは宰相。いかがなさいました?」

ユリウス「おや女官長。少しよろしいですか?」

ツェリ「はい。今は手が空いております。……今度は何が?」

ユリウス「いえいえ、そこまで大事ではありません。私と貴方で対処出来ますから」

ツェリ「それは良かった」


未結「こ、こえぇ……」



23

アルノー「このババア」

ラウラ「何じゃそこのオヤジ」

アルノー「言われた素材、任務のついでに採取してきてやったが、何をするんだ?」

ラウラ「新作の魔導具を作るに決まっておろう」

アルノー「最近よく作ってるな」

ラウラ「ミュー殿のアイデアが面白くてのぉ」

アルノー「……お嬢が原因か」



24

真綾「未結ちゃん、未結ちゃん」

未結「真綾さん、どうかした?」

真綾「あのね、料理人さんにお願いしたら、ビーフシチューでドリアを作ってくれたの」

未結「ビーフドリア!」

真綾「未結ちゃんもどうかしら?」

未結「食べる!食べます!ひゃっほーい!」

真綾「そのうちカレー食べたいわねー」



25

ラウラ「のぉ、女官長」

ツェリ「何でございましょうか、ラウラ様」

ラウラ「侍女女官の大半に文官の一部の、あの妙な勘違いはどういうことじゃろうのぉ」

ツェリ「……少なくとも、陛下の特別であることは事実ですので」

ラウラ「特別は特別じゃが、ただの悪友じゃろ」

ツェリ「そうですね」



26

ヴェルナー「ヲイ、小娘」

未結「わぁ、今日はのっけから本性丸出し」

ヴェルナー「大人しくしていろと言っただろう」

未結「してるじゃん」

ヴェルナー「あのババアの趣味付き合うのは大人しくしてるに入らんわ!」

未結「だって、うまくいったら武器もらえるし」

ヴェルナー「戦おうと思うな!」



27

ユーリ「ライナー様」

ライナー「何でしょうか、ユリアーネさん」

ユーリ「ヴェルナー様は、言葉遣いは攻撃的ではありますが、本当にミュー様を案じてくださっているのですね」

ライナー「そうですね。ですがソレは口にしない方が良いですよ」

ユーリ「え?」

ライナー「機嫌が悪くなられます」



28

ユリウス「ミュー様」

未結「……はい」

ユリウス「適度な休憩をと思ってくださるのは結構ですが、急ぎの案件の時はお控えください」

未結「……だって、ツェリさんが行って良いって言ってたんです……」

ユリウス「急ぎの案件です」

未結「……はい」


ラウラ「どう見てもただの父親じゃのぉ」



29

未結「お前さぁ、自分の顔面偏差値理解してないだろ」

アディ「顔面偏差値?」

未結「イケボとイケメンの無駄遣いやべぇ」

アディ「は?」

未結「その顔と声、普通に他人をたらし込めるのになーと思っただけ」

アディ「何でそんな面倒なことをせにゃならんのだ」

未結「だと思ったけど」



30

未結「シュテファンがお嫁さんだったら絶対ワタシ頑張って働く……!」

シュテファン「……ミュー様?いきなりどうされました……?」

未結「この美味しいご飯のためなら仕事頑張れる気がする!シュテファン、大好きだよー!」

シュテファン「わかりました。お代わりですね」

未結「そうじゃない」



31

エレン「お前、最近腹黒隠さなくなったな」

ライナ-「誰が腹黒だ。別に、元々何も隠していない」

エレン「違う。ミュー様相手にだ」

ライナー「あぁ、それか。何というか」

エレン「あ?」

ライナー「まぁ良いか、と。あの方は細かいことを気にされないし」

エレン「お前、時々ものぐさだよな…」



32

アルノー「お嬢、陛下、何してるんだ」

アディ「見てわかるだろう?」

未結「見りゃわかるだろ!」

アルノー「……俺に見て解るのは、陛下が暴れるお嬢を引っ掴んでることだけなんだが」

未結「ワタシのおやつ!」

アディ「たまには仕事しろ」

アルノー「……あぁ、なるほど」

未結「納得すんな!」



33

未結「真綾さん、あの腹黒眼鏡相手によくニコニコしてられるよねー?」

真綾「あら、ヴェルナーさん、優しいわよ?」

未結「いや、優しいとこもあるかもしれないけど、口悪いしガラ悪いし手が出るじゃん」

真綾「手が出るのは未結ちゃん相手だからじゃないかしら?」

未結「マジか!」



34

アディ「重そうなだな。手伝おう」

真綾「まぁ、これは陛下。ありがとうございます」

アディ「不自由などはしていないか?何かあれば遠慮無くミューにでも言ってくれ」

真綾「未結ちゃんに、ですか?」

アディ「そちらの方が言いやすいだろう?」

真綾「恐れ入ります」



35

未結「眠い……」

アディ「ならさっさと寝れば良いだろうが」

未結「やだ……。流星群見るんだ……」

アディ「お前は子供か……」

未結「流星群は滅多に見られないんだぞ!」

アディ「解った。まだ時間があるから寝てろ。起こしてやるから」

未結「絶対だぞ……?」

アディ「早く寝ろ」



36

未結「寒い……。寒い……」

アディ「いったいどうした?室温は保たれているだろう?」

未結「何か底冷えする……。てか、アンタより多分、寒さに弱い体質なんだと思う」

アディ「難儀だな」

未結「……アディが全身もふもふだったら、くっついて暖を取るのに」

アディ「お前な……」



37

ライナー「エレン、その顔は止めなさい」

エレン「……(超不機嫌顔)」

ライナー「エレン、陛下やミュー様の目に入るから、せめて顔は普通にしろ」

エレン「……(不機嫌顔続行)」

ライナー「……エレン、いい加減にしろよ?」

エレン「……ッ」

ライナー「仕事に集中しろ」

エレン「……解った」



38

ヴェルナー「ヲイ、そこのババア」

ラウラ「何じゃ腹黒」

ヴェルナー「小娘に物騒な魔導具を与えるな」

ラウラ「物騒とは失礼な。自衛手段じゃ」

ヴェルナー「あのアホに攻撃手段なんぞ持たすな!下がらせとけ!」

ラウラ「……お主も、何だかんだ言いつつ、割と甘いのぉ」

ヴェルナー「煩ぇ」



39

ラウラ「おぉ、宰相殿ではないか。こんな所で会うとはのぉ」

ユリウス「……貴方がいるということは、ホンモノですか」

ラウラ「いいや、ニセモノじゃよ、宰相殿。ニセモノ故、ワシが対処しに来たのじゃ」

ユリウス「なるほど。では、お任せしましょう。……処分も含めて」

ラウラ「任されよう」



40

ユーリ「これは、エーレンフリート様」

エレン「……あぁ、ミュー様の侍女の」

ユーリ「はい、ユリアーネです」

エレン「どこへ?」

ユーリ「陛下の元へお茶をお届けに」

エレン「手伝おう」

ユーリ「ありがとうございます」


未結「説明を」

ライナー「陛下の分なので」

未結「なるほど」



41

未結「エーレンフリートって、履歴書だけなら優良物件デスヨネー」

ライナー「は?」

未結「近衛兵で、若いイケメンで、実力あって、独身」

ライナー「……」

未結「中身がアディのことしか見えてないから、色々アレなんだけど」

ライナー「まぁ、エレンですし……」

未結「諦めたんだ……」




42

未結「皆ってお酒の強さどんな感じなんです?」

ライナー「陛下と宰相はザルで、女官長は枠ですね。俺は標準より強いぐらいで、エレンは標準ぐらいかと」

未結「待って。情報量が多い。ツェリさんが一番強いんですか!?」

ライナー「飲み比べを挑んでは破れる者多数ですね」

未結「うわぁ」



43

未結「一緒に移動する度に担がれるの、やっぱり納得いかないんですけど」

アディ「最近は急ぎの時しかしとらんだろうが」

未結「いや、そもそも担ぐのが間違ってるよね?何で当たり前の顔で言うの?」

アディ「楽だから?」

未結「ワタシは物じゃない!」

アディ「煩いぞ」

未結「こんにゃろう!」


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ヒトを勝手に~番外編 港瀬つかさ @minatose

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