好きに喋るタグ1

1

未結「アディ、アディ、アーディー!!」

アディ「何だ、喧しい」

未結「もういい加減おやつにしよう!おやつ、おーやーつ!」

アディ「……いや、さっき食っただろ?」

未結「アレは食後のデザート!三時のおやつ!おーやーつ!」

アディ「もうそんな時間か?」

未結「そうだよ!没頭しすぎ!」



2

ライナー「エレン、寝ろ」

エレン「……あ?」

ライナー「陛下の体力に付き合えると思うな。寝ろ」

エレン「別に、まだ平気だ」

ライナー「どこがだ。さっさと、寝ろ」

エレン「うぐッ…!」


ユリウス「おや、寝させたようですね」

アディ「ユリウス、アレは昏倒させたと言うんだ」

未結「うわぁ」



3

アルノー「お、ヴェルナー」

ヴェルナー「これは、歩兵遊撃隊長。お久しぶりです」

アルノー「お前は相変わらずだな」

ヴェルナー「恙なくやっておりますよ」

アルノー「そうか、それなら良いんだ。…その特大の猫も(ぼそり)」

ヴェルナー「ありがとうございます。…喧しい、クソ親父(ぼそり)」



4

ラウラ「何故じゃ!渾身の出来じゃぞ!」

ツェリ「却下でございます」

ラウラ「この見事な衣装の何が気に食わんと言うのじゃ、女官長!」

ツェリ「強いて言うならば」

ラウラ「言うてみぃ」

ツェリ「頭の上からつま先まで全てでございます。ご衣装はこちらでご用意しますので」

ラウラ「何故じゃ!」



5

未結「ひたひ、ひたひ!」

アディ「お前の頬はリスの頬袋か何かか?随分と伸びるが」

未結「ひらひっへ!」

アディ「何を言ってるのか解らん」

未結「ひらひ!」(パンチ)

アディ「子供でもここまで伸びんだろ」

未結「ひゃめろひ!」


ライナー「エレン、待機してろ」

エレン「……くっ」



6

アルノー「生きてるか、そこのウサギ」

ヴェルナー「……やかま、しぃ」

アルノー「意識はあるみたいだな。とりあえず自宅まで運んでやるから」(担ぐ)

ヴェルナー「……ッ」

アルノー「発情期が残ってるなんて、獣人も大変だな」

ヴェルナー「うるさ、ぃ」

アルノー「明日から休暇申請しとけよ」



7

未結「二人って、どっちが強いの?」

ライナー「単純に戦闘能力だけならエレンでしょうね」

未結「そうなんだ」

ライナー「ただし、あいつはバカです」

未結「うん」

ライナー「そして、血の気が多いです」

未結「うん」

ライナー「なので、手合わせは俺が勝ちます」

未結「……なるほど」



8

未結「アンタさ、他人認識してる?」

エレン「してるに決まってるでしょう」

未結「本当に?」

エレン「どういう意味ですか」

ライナー「ミュー様、そいつの中の認識は、敵か味方か、陛下に利するか害するかです」

未結「それ、個別認識してない!」

エレン「何か問題でも?」

未結「大有りだ!」



9

未結「ライナーさんって、一度もそういうこと言わなかったよね?」

ライナー「最初からお側で見ておりますので」

未結「安心の説得力」

ライナー「そもそも、最初から運び方があれでしたしね…」

未結「デスヨネー。何で彼女達は誤解するかなぁ?」

ライナー「暇なのでは?」

未結「ははは…」



10

ラウラ「アルノー、何を不機嫌になっておるのじゃ?」

アルノー「いたのかババア」

ラウラ「喧しいわオヤジ」

アルノー「妙なのが入り込んでたからつまみ出してた」

ラウラ「妙なの」

アルノー「どこぞのお家の使用人的な」

ラウラ「あー、ミュー殿の偵察かのぉ?」

アルノー「しても意味ないがな」



11

アルノー「ん?何でこんなところに落ちてるんだ、お嬢」

未結「落ちてないもん…」

アルノー「じゃあ迷子か?」

未結「ちゃうわい」

アルノー「ライナーはどうした?」

未結「…今、ワタシは空気」

アルノー「は?」

未結「ご令嬢方から隠れてるの。お茶会とかいらん」

アルノー「なるほど…」



12

シュテファン「ミュー様、聞いても良いですか?」

未結「ん?なにー?」

シュテファン「何故本日は、ライナー殿ではなくエーレンフリート殿がそこに?」

未結「あぁ、ライナーさんが急用で臨時」

シュテファン「…物凄く不機嫌そうなんですが」

未結「大丈夫。仕様です」

シュテファン「…えぇぇ」



13

ラウラ「しっかし、アレを敵視したところで何も無いと思うのはワシだけじゃろうか」

ライナー「とりあえず、早く助けに行って差し上げてください……」

ラウラ「お主も大変じゃなぁ」

ライナー「食べるのは後にして、早くミュー様をお願いします」

ラウラ「……お主、過保護入っとらんか?」



14

ユーリ「ライナー様、一つお伺いしてもよろしいでしょうか?」

ライナー「何なりと」

ユーリ「ではあの、……お隣のエーレンフリート様のお顔色がそろそろ悪くなっておられると思うのですが」

ライナー「大丈夫です。この程度ではまだ落ちません」

ユーリ「……そうですか」

エレン「……――ッ!」



15

未結「なぁ、アディ」

アディ「何だ」

未結「アレ、ライナーさん何やってんの?」

アディ「大方、エレンが煩いのを黙らせてるんだろう」

未結「でもあれ、確実に落とそうとしてない?首絞まってるように見えるんだけど」

アディ「力加減解ってるから大丈夫だろ」

未結「アンタら時々超物騒だよな」



16

ユーリ「女官長」

ツェリ「ユリアーネ、どうしました?」

ユーリ「ミュー様が、入浴に余人は不要と」

ツェリ「……遠ざけておいた筈ですが?」

ユーリ「自主的にお手伝いに赴かれたお姉様方がいらっしゃったそうです」

ツェリ「わかりました。対処しましょう。今後もお願いします」

ユーリ「はい」



17

未結「そういや、ユーリちゃんだけがマトモってことは、脳内お花畑と一緒に居ると大変なんじゃないの?」

ユーリ「ですので、休憩などはお姉様方ではなく、おばさま方とご一緒しております」

未結「……なるほど。おばちゃんは理解してくれてるんだ」

ユーリ「はい。皆で首を捻っております」



18

ラウラ「力作じゃというのに」

未結「やかましい、黙れこの厨二病」

ラウラ「せっかくあれこれ込めた特製の魔導具じゃというのに、つまらんのぉ」

未結「お前はデザインをもうちょい考えろ!ゴスロリの許容範囲超えてるよ!こんなもんつけたくない!」

ラウラ「わがままじゃのぉ」

未結「何でさ!」



19

エレン「ライナー、離せ!」

ライナー「邪魔にしかならないからさっさと行くぞ」

エレン「引きずるな!離せと言っているだろう!」

ライナー「大声を出すなみっともない」

エレン「人の襟首引っ張るお前が言うなぁあああ!」


未結「あの二人って前からあーなの?」

アディ「おう」

未結「うわぁ」



20

未結「アンタ、何でそこまでアディ至上主義なの?」

エレン「陛下の素晴らしさがわからないなら黙っていてください」

未結「…あのさ、口調は一応敬語だけど、顔がめっちゃ不愉快そうなのやめない?だってアンタのアディ至上主義ってちょっと行き過ぎだと思うよ?」

ライナー「今更です、ミュー様」

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