続 金魚は世界最古の観賞魚

最恐モンスター④（最終話）

「あーあ、楽しかった！」

「本当？ 由依ったら、相当慌ててたじゃない」

「そう言う奈江だって、いつ逃げ出すか、ハラハラしたわ」

　後列の３人は、楽しそうに感想を言い合っている。このチームは自分達の特徴を理解しているようで、あどけない表情をしながらえげつない口撃をする。

「今度はアレに挑戦しましょう」

「あゆみちゃんまだやるの。私はお腹空いたわ。ね、優姫」

「今食べると吐いちゃうわよ。胸苦しかったし」

　前列の３人は、気が早い。もう既に次のことを考えている。

「マスターがご無事で何よりです」

「次も、私達が必ずお護りします！」

　僕のために必死の形相で挑んでくれたまりえとゆとりは、深刻な面持ちで僕に話しかけてくる。僕は自然と笑顔になる。

「大丈夫だよ。ジェットコースターは意外に安全なんだよ」

　こうして、遊園地での楽しい１日が幕を開けた。