第6話「東京魔人学園 剣風帖」


このゲームは何度も何度も遊び倒した神作。

今でも忘れられないゲームの一つだ。




当時、筆者はリアル高校生だったのだが、ゲームの舞台も高校生活が中心。戦闘あり・恋愛ありのシュミレーションゲームなのでそれはもう、底なし沼にハマるかの如く、ハマった(笑)




陰陽五行は知っていたが、ジュブナイルとか伝記ものというジャンルはよく知らなかった。このゲームでそういうジャンルもあるのだなと発見したのをよく覚えている。




筆者は高校生だった当時、ガンガン、ガンガンWING、Gファンタジーの3雑誌を発売日と同時に必ず買って読み漁るほど漫画好きだった。ガンガンWINGで同作品の漫画版を読み、コミックまで買っていたのでタイトル自体は割と前から知ってはいた。読んでいく内にゲーム版が気になり、近所の中古ゲーム屋で購入してからというもの、ひたすら遊び倒した。




このゲームは自由度が高い。まず主人公は転校生の男子で高校3年生(性別は固定)で名前や出身地・血液型を自由に設定できる。いわばプレイヤーの分身というわけだ。真神学園という高校で最後の年を過ごすことになる。




面白いのは感情入力システム。相手の発言に対し「喜怒哀楽」に対応した十字キー・ボタンを押すと、これによって相手の反応が変わってくる。一人のキャラに愛を注ぐもよし、八方美人になるもよし。また、感情によっては仲間になるキャラも変わってくる。




仲間によっては一定のセリフの時にある特定の感情入力をしないといけない場合があり、間違えると仲間にならないこともしばしば。攻略本が無いと仲間を増やすのは大変だ。あと、個人的に仲が良いだろうと思っていた美里葵をクリスマスデートに誘うと断られたり……後で攻略本見たらデート攻略が異常に難解だったことが判明し、愕然とした。




戦闘ではSDキャラを操作し、敵を攻撃していく。仲間全員が出せるわけではなく、10人まで出撃可能。誰を選ぶかよく考えたいところ。移動や攻撃には行動力を使うのだが、勿論、限りがあるのでどう移動して戦うか、また属性による相性もあるのでよく考えて行動しよう。




特定条件を満たせば合体技を使うことができるのだが、そこではフルボイスで声優陣の声が聞ける。特に堀江由衣がまだ新人だった時代の声は今ではとてもレアだろう。ほっちゃん慣れしたユーザーには感慨深いものがある。田村ゆかりはこの当時でもゆかりんで存在感が強い。




え?ほっちゃんって誰って?ほら、シスタープリンセスの咲耶だよ。知らない?ラブひなの成瀬川なるだよ。それも知らない?プリコネRのサレンさん、フルーツバスケット(初期)の本田徹さん、化物語の羽川さんだよ。




田村ゆかりは知ってるよね? ひぐらしの古手梨花ちゃんだよ。にぱー。リリカルなのはの高町なのはだよ。ギャラクシーエンジェルの蘭花だよ。D.C. 〜ダ・カーポ〜の芳野さくらだよ。クレヨンしんちゃん爆発!温泉ワクワク大決戦の指宿いぶすきだよ。





ストーリーはボリュームが厚く、1話1話が非常に濃い&長い。その為、1日1話プレイするというのも有(筆者はそうしていた)まあ、クリアまで50~60時間は必要だからね。本編を進めるのも勿論楽しいが、途中から敵も強くて戦闘がきつくなってくる。そこで旧校舎でトレーニングを積んでいこう。アン子の新聞部で記事に目を通したり、「真神新聞」の4コマ「まじんくん」を読むのも楽しい。




PS版は絵柄が荒い部分が多かったものの、シナリオに感銘を受けたファンが非常に多く、口コミで広がった人気作だ。後にDSに移植され、そちらはEDテーマがついたり、絵柄が綺麗になっているのでそちらをプレイするのも良い。




余談だが、筆者のカクヨムで掲載している作品「ケンドー女剣良子の獅子奮闘記」は元々、魔人学園に影響を受けて執筆を開始した作品でもある。




更に余談だが、筆者は初クリア時、美里葵や小蒔さんを攻略できなかったので京一とラーメンENDだったことが今でも忘れられない。物語の中で主人公達は仲間を連れてよくラーメン屋に行くことが多いのだが、筆者はその影響でラーメン好きになった(笑)




更に更に余談だが、後に発売されたファンディスク「東京魔人學園 朧綺譚」では美里葵・小蒔以外の仲間ともEDを迎えることができる。そこで以前から割と好きだった織部雪乃、マリィ、ガチ本命の比良坂紗夜とのEDを迎え、その後の結末を妄想で補完した。




現在ではゲームアーカイブスで配信されているので興味のある方はぜひDLしてほしい。DSを持っている人は購入して遊ぶのもいいかも。




ちなみにアニメにもなっているが、ゲーム版とは設定が大幅に異なっている。絵柄も良いとは言えない。ほぼ別作品なので、視聴する場合は割り切った方がいい。

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