第5話淡路島三泊四日サイクリング・3日目+最終日
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| アルちゃん |
| 種族・ドワーフ(見た目) |
| 身長 168cm |
| 体重 85kg |
| 体脂肪率 37% |
| BMI 30(肥満度2)|
| 状態 旅に出たい |
| ( 4月中頃当時 ) |
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※BMI= 体重(kg)÷身長(m)÷身長(÷)
※ 体脂肪率=(実際の体重ー標準体重)÷標準体重×100
標準体重=身長m×身長m×22
アルちゃんです。
ここにきて腸内で戦争が勃発し始めました。
↓ 前書き ↓
お父さん、お母さん。
キャンプ道具を背負い淡路島を南下しつつも、崖のような道に体力が尽き、
二日目にして民宿を頼りだす、情けない息子です。
↓ 本文 ↓
「この先はだいたい平坦や」
と言われ民宿のお爺さんに見送られた。
実にその通りで何の問題も無く北上する。何て爽やかな朝なんだ。
淡路島は南端の海岸線を除いて平坦なので、これから走る人は安心してください。
これだけ走ってやっと、ただ走るだけの旅行に虚しさを感じる。
楽しんでこそ旅じゃないのか?
何一つ名所なんて訪れていない。
花さじきも伊弉諾(いざなぎ)神社も沼島も鳴門海峡も何も見ていない。
ダイエット目的のために走り出したとはいえ、何なんだこれは?
バカじゃないのか?
もう今日にでも淡路島突っ切って大阪に帰ろうかと思ったけど、
思い切ってもう一日とどまって、半日観光することにした。
ここから通り道にある観光名所は……
『おのころ神社』に着いた。
田園地帯に島のようにこんもりと浮かび上がる森がある。
というのもここは大昔、島だったらしい。
海から2キロぐらい離れているけど、当時そこまで入江だったようだ。
そしてそこに葦が生い茂っていて、『葦原国』と呼ばれるようになったとか。
日本が昔、『葦原の中つ国』と呼ばれた由縁であるらしい。
また淡路島は古事記、日本書紀によると、
世界がまだカオスの時に、始祖たるイザナギノミコトとイザナミノミコトが、
鉾をグルグル混ぜて、最初に作った陸地が淡路島であり、
初めて大地に降り立った場所が『おのころ神社』らしい。
そんな由緒正しき神社であるが、
現在は日本で三番目ぐらいのデカイ鳥居が目立つだけのちんまりとした神社。
境内にあがると謎の綱が。
縁結びの綱らしい。
神式の結婚式で固めの杯を三々九度するが、
それはここでイザナギノミコトとイザナミノミコトが、
セキレイという鳥のカップルを見かけて、そんな感じの小躍りを見たので、
「じゃあそんな感じのポーズ、結婚式でやろっか」
という提案が、今日の三々九度になったと言われている。
ともかく神様二人が結ばれた場所なので、恋愛のパワースポットとなっている。
シングルの僕は歯がみしながら立ち去った。
付近には『天橋立』というスポットもある。
境内と、西の集落の中と二か所あり、注意が必要。どちらもちんまい。
おのころ神社は島の中腹部にある。さらにそこから北上する。
伊弉諾(いざなぎ)神社というとこにたどり着いた。
こちらも由緒正しき神社である。
実は一度この場所には来たことある。
大阪にて、現在とは違うシェアハウスで暮らしているとき、
知り合ったポーランド人の女の子が神道に詳しく、
「大学で勉強したから是非行ってみたい!」と言われ、
他に友達4人誘ってドライブに繰り出したのだった。
その友達とはみんな離れ離れになってしまった。
ポーランド、フランス、カナダ、ニュージーランドに。
日本に残っているのは僕だけ。
約二年越しに訪れ、当時の思い出に浸りつつ到着。
肝心の見物は二回目なので感動が薄い。
『アイ・ラブネ』というラムネだけ飲んで出ていった。
三泊目は野宿を選ぶ。
多分あかんのやろうけど漁港の片隅の公園にテントを張る。
トイレを使おうとしたら、小便器に黒い水が貯まっていた。廃墟のような公園。
海岸線は西向きだったのでサンセットを見られるかと思ったけどドン曇りだった。
ペンネが切れたのでチキンラーメンを買ってきた。
無性に卵が食べたくなったので買ったら、運んでいる最中に半分割れていた。
その日の晩に4つ、朝に2つ食べた。
疲れてなければ息子がうずいているところだったぜ。
翌日は特にオモシロい事は起こらなかった。
単に淡路島北端まで突っ切って、明石から神戸を抜けて大阪まで帰ってやったぜ。
迫る雨雲から逃れるように駆け抜けた。
帰るまでに『チョコもなかジャンボ』と『スティール・ボール・ラン』を買った。
淡路島編・了
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