第17話再会

「やっと着いた。おしりが痛いや」

「ほら、そこの店」

「おお普通だな」


おい失礼だろが、と言おうとしたとき店のとびらが開く。


「悪かったね普通でヒナタさん、んーこれデジャヴなんだけどなぁ」

「お、シェイじゃん何してるかと思ったらここに居たの?てか、雰囲気変わったな。厨二病辞めたの?」

「知り合い?だったんだ二人とも」


初耳だ。まだ詳しく聞いてないけど。まあ、後々聞かされそう。


「ま、店の中で話しましょう」

「それもそうだな」

「あ、シェイさんこれとこれ使えそうですか?あとこの禍々しのも」

「ファントムフロッグの皮と毒袋か、エプロンに使うとしたら鎖帷子とか下にやんないとなあ。毒袋の方は、ブーツとかかな。あとは、デッドリーポイズンジェリーねぇ、呪いの装備に使えるかも」

「うちが、倒したんだぞ!報酬寄ーこーせーよ!寄ーこーせーよ!」

「ヒナタうるさい」


シェイさん結局報酬払うのね。別によかったのに。


「ジュンくんに説明すると、元々は『月歩行法』のメンバーだったんだ、僕。まあ色々あって辞めちゃったけど」

「そして、名付け親である。月歩行法のね」

「へぇでも、歩法行ってバカにしてません?」

「ああ、それはヒナタさんって目つき悪いし一見怖いじゃないか。でも、真逆で冷静なんてどこにも無いような性格なので、『月がやらなそうなことをやってるから、月歩行法』ってつけたんです。名前とは矛盾してるけど」

「ね、奥深いでしょ」


シェイさん月をヒナタに見立てるって、ロマンチストだなぁ。でも、厨二病ってどこかで聞いたような、もしかして厨二病ってロマンチスト拗らせたってことかな.......あながち当たってそう。


「じゃあ、早速エプロンとか作ってみるからジュンくんは、これ読んで待ってて」

「これって、『応急処置の心得』の魔道書じゃないですか!なんで?」

「いやぁジュンくん医学だけとそういうセンスとってないでしょ、僕がなにかあったとき用に買ってたんだけど面倒だから読んでないんだよね。じゃあヒナタさん手伝って下さい。先輩もね」


ああ、貰えるものは貰っておく精神だけどこれはどうしていいのかわからない。ま、まあ読んで見よかな。

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World・Create・Online ミツキ @mituki14

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