刎ねるディスカッション ～推理合戦デスゲーム～

これは投稿サイトだけで行える、新しいエンターテインメントの形かも知れない。

何しろ、不可解な部分をコメントすると、作者、その代理人とも言うべき作中のマスコット、ポリス君が強烈な個性で受け答えしてくれるのですから！

推理ＡＤＶ好きなあなた！　ここに面白い作品がありますよ！

　クローズド・サークル。
　脱出不可能な館に監禁された十人が無事に生き残れる可能性。
　それは、この十人に紛れ込んだ『クビ』を探し出して処刑すること。

　暴走しがちな『主人公』テイシは、『ヒロイン』のマコを守ためにこの極限状況を生き残るために頭をフル回転です。さりげない描写に仕込まれた伏線の数々に驚かされながらも、最後の最後まで謎の解明を楽しませてくれる仕掛けが盛り沢山です。
　刺激を求める読者さま方に、是非ともオススメです。

　最後の最後まで仕込まれた作者さまの罠。
　見破れる自信のある方、是非とも挑戦を！

　セクハラ上司を殴って職場を解雇された翌日。目を覚ました黒日テイシは、出口のない館に監禁されていた。館には自分と同じ境遇の人間が九人。生存者の中に首謀者が潜み、殺人を行うと宣言した。館から生きて脱出するには30日間を生き延びるか、首謀者を特定し処刑すること。生き残りをかけたデスゲームがはじまる。

　館に集められた十人は、銀行員、探偵、法学生など職業も年齢もバラバラな男女たち。その中にはテイシの幼馴染・赤富士マコがいた。素直すぎるマコを守るため、スタンドプレーをとったテイシは危険人物として周囲に認識されて窮地に陥ってしまう。

　生存者は一癖も二癖もあるくせ者揃い。優しそうな顔も、怯えた顔も…続きを読む

閉鎖された空間の中での「デスゲーム」。
人狼とはまた違う、人間が行う殺人/推理/トリックのあるデスゲーム作品。
読者に公平性を保ち、ちゃんとした本格的にミステリになってます。
こういうのが読みたかった！
面白かったです！

すごい作品です！

ある無関係な10名が、なぜか舞台となる施設に閉じ込められ、そこで殺人事件が起き……、という米澤穂信氏の『インシテミル』を彷彿とさせる内容ですが、ここではただ生き延びるだけではなく、『クビ』と呼ばれる殺人犯を投票によって決定し処刑しないといけないという、凄まじいルールが存在します。

これによって、『クビ』から身を守るだけではなく、自分が『クビ』だと思われないような心理戦まで求められ、大変ボリュームのある内容となっております。

これだけのからくりが存在しますので、第１章だけでも読みごたえ抜群ですが、『クビ』が誰なのか看破されると思いきや、まだまだ終わらないという。推理力の…続きを読む

　昨今『ゲームみたいな』ミステリィ小説は別に珍しくはないが、本作は何と最初から『ゲームであることが前提』のミステリィ小説だ。

　例えば、読者がいつでもコメント等を述べることができて、作者のほうもこれまたただちに作品に反映することができるといった、ネットならではの特長を最大限に生かした、これぞ時代の最先端を行く作品とも呼び得るだろう。

　よって、本作は最初からすべてにおいて、読者が本作をゲームとして見なし、自らも参加し、我がことのように楽しむことができるように、徹頭徹尾設定されており、登場人物は主人公やヒロインも含めて単なるゲームのコマに過ぎず、ストーリー自体もただの状況説明でしかなく、重…続きを読む

Web小説で、ここまで丁寧に書かれたクローズド・サークルは少ないと思います。

ほぼ全ての登場人物が、接点なく集められています。
これもデスゲーム物では当然なのですが、だからと言って、モブがぽんぽん死んでいくわけではありません。

１章終了時でも僅かです、それくらい丁寧に書き込んであります。

この推理ゲームを、ぜひ御覧ください、オススメです！！

１章が終わったら絶対レビューを書きたいと思っていた作品でした。
この度は第一部完、おめでとうございます。

濃厚な推理小説であると同時に作者のお茶目心満載なミニコーナーを携えて送る、刎ねるディスカッション。

奇天烈で悪趣味な殺人ゲームマスターAI「ポリス君」主導の元、脱出不能な屋敷の中へと拉致軟禁されたプレイヤー達は、たった一人、このゲームの主催者であり、黒幕、「クビ」を名乗る人物が自分達の中に紛れ込み暗殺を企てている事を知らされる。

誰か一人が殺される度に開始される推理型答弁ゲーム『刎ねるディスカッション』を経て、投票により奪われる命は自分か、他人か、はたまたクビか……

この作品の面…続きを読む

一見、参加者が有利にも思えるルールですが、どのように展開していくのか非常に楽しみな作品です。
一癖も二癖もある登場人物に、意味深なルールと想像を掻き立てられます。

首謀者を特定し処刑するための投票が、参加者に勝利をもたらすのか、あるいは悲劇の引き金になるのか、続きが気になります。