茫漠たる原野にて

幾千の言葉を並べても

幾万の言葉を紡いでも

胸の奥の穴は塞がらず

真意は何も伝わらない


自己欺瞞に満ちていく

自己猜疑に溺れていく

自己陶酔だと嘲笑わらわれ

自己嫌悪に辿り着いた


言葉を捨てられるなら

変わる事は出来るのか

何もかもから逃げれば

私は変わるのだろうか


原野を彷徨さまよいのたうつ

答えが出せず終いでは

意味が無いまま終わる

無価値で愚かな人生は


変わる事を望みながら

変わりたくないと願い

変わろうとする度事に

握り潰す答えの在処を


掌に固く握りひた隠す

ただひとつの真理の鍵

永劫の原野めいろを造り続け

目を閉ざす愚者の落涙




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