16 右と左

「あのとき反対を選んでいたら」

陳腐なドラマでよく言われがちな台詞

実際は苦笑いするほどそんな場面ばかりで

いちいち選ばなくてはいけない人生というものはなんて面倒なんだろう

どちらを選んだとしても片方は確実に実現しない

見えない何かに期待ばかり寄せて

目の前を見ることを忘れがち


ありふれた選択ならばありふれた答えが待ってる

それに気づけるのは何年も経ってから

今はまだ深い霧のかかった森で自ら迷っているような

抜け出せない理由を他人に押し付けて


右へ行け

誰かが囁くから選んだ

そこに自分の意志は無いのか自問自答

左へ行け

自分から苦しく吐き出すけど

最後に?が付くから迷ってばかり逃げ腰


最後は自分しかいないのに

いつまで他人に寄りかかっているのか

そろそろ決めたらいい

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