17 逆さま
まっすぐに物事を見られたらどんなに楽か
空気を読んで
裏を探って
見えない真意を疑り
コンタクトは何も汚れていないのに
視界はいつも薄いグレーがかった世界
性善説で成り立つ世界は無いと思っている
誰もが裏切る、裏切られる
些細なことでも大惨事でも
信じていると少なからずショックなんだ
ならば初めから期待しなければいい
優しさの裏には打算がある
出会ってきた人間の多くはそうだった
一握りの純粋な人たちは
きっと偶然の出会いで運のよさで片付けた
大丈夫
そうやって歩いてきたから今居るんだ
時折グレーが真っ黒になって
目の前はちかちかと光って
まるで世界がまるごと変身するよう
大丈夫
変わっても変わらない自分が歩くだけだ
歪んだ視線をまっすぐ正したい
気持ちはあるのに
行動することはとても難しい
世界はいつもひっくり返されている
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