このやるせなさは定められた失恋に気がついた片恋に似ている

人々は所詮一個の他人であるわけで、恋人家族という関係をもそれを覆すことはできない。
別れの形は様々にあるわけだが、死による別離は永遠でもある。
それは断絶でもあるし、はたまた現実と切り離された救済でもある。
別離によって残された者がなにを支えにしようと、別れた相手が知るよしもないという意味で、死別は一つの究極に至る。
周りがそれを咎めないと云うなら、どうあろうと自由だ。

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