退屈は人生の墓場だ

自分の人生に人とは違った特別さをあきらめない前守は、常に刺激的なことに飢え鬱々とした日々を送っていた。
そんな彼女の友である主人公の犬一は、自分が特別な登場人物でないことを悟った側の人間だった。

こうやって書くと、とある名作を思い出します。そう「涼宮ハルヒの憂鬱」です。この作品はいわば、宇宙人も未来人も超能力者も出てこない「涼宮ハルヒの憂鬱」と言ったところです。
ただしその代わりと言っては何ですが死体が出てきます、宇宙人や未来人や超能力者よりはある意味ではよほど大ごとです。

待ちに待った非日常、それに対して彼らは探偵ごっこではなく脚本作りを始めます。非常に落ち着いた文体でありながら、スラスラと読め作者の力量の高さがうかがわれる作品です。

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