第9話、栄光の記憶

 繁華街に近い中町区は、英会話教室やファストフード店がひしめく、若者中心の街である。 平日の昼間でも、多くの通行人が行き交い、休日ともなれば、その人出は中心街をしのぐ活気だ。


 数あるファッションビルの中でも、一際高くそびえ立つロイヤルビル。

 その、真向かいに、管楽器の専門店はあった。

 輸入管楽器メーカーのロゴが、幾つもウインドーにプリントしてあり、プロによる個人レッスンなども行なっているようだ。


「 いらっしゃいませ・・・ あ、星川さん、お待ちしてました。 こちらへどうぞ 」

 ネクタイをした男性店員に案内され、星川と鶴田は店内中央にある、大きなテーブルに着いた。

 店内には、静かなジャズバラードが流れている。

 鶴田は、店内の雰囲気に落ち着かない様子で、星川に小声で言った。

「 美里、何か・・ 高そうなお店ね・・・! 」

 星川は、通学カバンを横に置きながら答えた。

「 そりゃ、輸入管楽器、扱ってる専門店だもん。 それなりの構え、してるわよ 」

「 美里の事・・ 星川さん、お待ちしてました、だって。 何か、お嬢様みたい 」

「 ・・あのねえ、お客さんなんだから、当り前でしょ? 」

「 あたし、楽器屋さんなんて・・ 小学校の時、ハーモニカ買いに行った時、以来だよ? ツーラインのヤツが欲しくてさあ・・・ 」

「 あ、知ってる! シングルじゃなくて、半音の出るヤツでしょ? 」

「 そうそうっ! お小遣い貯めてね・・! でも、買いに行ったその店の人、ジャージ着てたよ? 」

 トレイを持った女性店員が、2人の座るテーブルに近付いて来た。

「 いらっしゃいませ 」

 洒落たカップに入れたコーヒーを2つ、2人の前に置くと、女性店員は事務机に座り、パソコンを操作し始めた。

 鶴田がまた、星川に小声で話し掛けた。

「 ・・キレイな人ねえぇ~っ・・! あの人も、何か楽器、やるのかなあ? 」

 星川は、ミルクを入れたコーヒーを、スプーンで静かに回しながら答えた。

「 この前、ちょっと聞いたらね、松蔭学院で、ホルンやってたんだって 」

「 ふ~ん、そっか~・・・ ねえねえ、このスプーン、銀よ、銀っ ・・!」

「 良美・・ あんた、オバサン? 」


 先程の男性店員が、楽器のケースを持ってやって来た。

「 お待たせ致しました。 いいのが選定出来ましたよ? ちょうど昨日、当店で講師をして頂いている山越先生が来られましてね。 いいタイミングでした 」

 そう言いながら、彼は楽器ケースの蓋を開けた。

 眩いばかりの輝きを放ち、納品調整が完了したアルトサックスが鎮座している。

「 ・・すっご~い、これ・・ 美里の楽器~? 」

 見たことも無い、美しい輝きを放つ楽器に、鶴田は思わず声を上げた。

 店員が言った。

「 ずいぶん頑張ったよね、星川さん。 バイト、大変だったでしょう? 去年の暮れに出た中古でも良かったんだけど、やっぱり新品は気持ちいいよね。 待った甲斐があったね 」

 星川は、自分の楽器を手に入れる為、何度もこの店に立ち寄っていたようだ。

 店員は続けた。

「 新品を調整した物の中から、選定して頂きましたから、鳴りが違いますよ? 」

「 新品って・・ みんな良く鳴るんじゃないんですか? 」

 星川の問いに、店員は、にこやかな笑みを返しながら答えた。

「 確かに、工場出荷時に検品は行なわれます。 しかし、それはある一定の基準範囲でされるものです。 高級管楽器の製造には、クラフトマンの手工による細かい手作業的要素が多く含まれますから、より手間のかかる調整をすれば、それらの性能を、更に引き出す事が出来るのです。 新品だから、皆、同じと思ってはダメですよ? せっかく、高いお金を出して購入されるわけですから、いい条件でのプロデュース、ご提供させて頂きました 」

「 ありがとうございます。 大事にします 」

「 それが一番ですね。 調子が悪くなったら、いつでもお越し下さいね 」

「 あ、彼女・・ 私の友だちで、クラ吹いてるんですけど、教則本が欲しいらしいんです 」

 星川は、その男性店員に、コーヒーをすすり始めた鶴田を紹介した。

 突然、振られた鶴田は、慌てて飲みかけのコーヒーカップを置き、言った。

「 あ、あの、あのっ・・ ぐっ、グロンサンの教本ですっ! いや、違う・・ 何だっけ? 」

「 メモして来なかったの? 良美 」

「 う~、忘れてた・・ あ~、何だっけか・・ 何とかの合理・・ 性? 理論とか・・? ん?議論だっけかな? 違うわ、そんなん。 討論会になっちゃう 」

 男性店員は、笑いながら答えた。

「 グルーサンの合理的原則でしょ? グロンサンとは、恐れ入ったなあ。 有名な教本ですよ 」

「 あ~っ、それそれっ! ・・あと、1年用に何かあったよね? 美里! 」

「 ランスロよ、ランスロっ! 」

「 そうそうっ! ランスロの初めてクラリネット・・ あれ? 何か、違うよ? 」

「 クラリネットは初めて、じゃなかった? 」

「 違うよ、それ。 NHKみたいじゃん。 始めるならクラリネット・・・ 違うわ 」

 男性店員は言った。

「 面白いなあ、漫才聞いてるみたいだ。 ・・いや、失礼。 多分、ランスロのクラリネットの初歩、という教本だと思いますね 」

「 そうよ、そうっ! ・・スゴイなあ、全部判っちゃうんだ 」

 鶴田は、感心したように言った。

「 2冊ともありますよ? 今、お出ししますから、少々、お待ち下さいね 」

 楽譜棚の方へ行き、教本を取り出している男性店員に、星川が追伸した。

「 あと、私も欲しいんです。 えっと・・ ラクールの24のエチュードをください 」

 星川は、生徒手帳に書いたメモを読みながら伝えた。

 教本を探す男性店員の手が、はたと止まる。


「 ・・・グルーサンとランスロに、ラクール・・ ですか・・・ 」


 星川は、部長の沢井から頼まれた伝言を思い出し、続けて伝えた。

「 あと、あの・・ これは、在庫があるかどうか、だけなんですけど・・ アルテスの総合教則本と、モイーズの日課練習っていうの・・ あります? 」

 男性店員は、星川の方を振り向いて言った。

「 ・・全て、プロの先生方が、レッスンでお使いになる教本ですが、よくそんな専科教本をご存知で・・ あ、いえ・・・ すみません。 もちろんあります。 それは、フルートですよね? 」

「 はい、そうです。 まだ、買うかどうかは分からないので、その本については、また後日、伺います 」

「 ・・・・・ 」

 男性店員は、3冊の教本を持って、テーブルに戻って来た。

「 ・・星川さんは・・ 青雲学園高校でしたよね? 」

「 はい、そうです 」

「 あっ! 」

 突然、鶴田が声を上げた。 びっくりした星川が、鶴田に聞いた。

「 何? どうしたの? 良美・・ 」

 鶴田は、男性店員の胸を指差している。

「・・・辻井さん・・! 」

 よく見ると男性店員の胸には、小さなネームプレートが付いていた。

 そこには、黒の彫り文字で『 辻井 』とある。

 昨日、部室でみんなと話していた時に、杏子の会話の中に出て来た人物の名だ。

 星川も気付いたようである。

「 ホントだ! 辻井さんだ・・・! 」

「 え? 何ですか? 確かに私は、辻井ですが・・・? 」

「 ・・そっか、名刺はお母さんが持ってて、私、全然、知らなかった。 何度も来てたのに・・・! 」

 辻井という、その男性店員は、混乱している様子である。

 星川は、辻井に説明した。

「 この春から、私たちの部活の副顧問にOGの先生が入ったんです。 その先生が、辻井さんのコト、知ってるんです。 昔、ウチの学校に、出入りされていたんでしょ? 」

 辻井は、少々、驚いたような顔をした。

「 ええ。 昔といっても、5~6年前くらいですが・・ へええ、OGの先生ですか・・ どうりで教則本が・・ それで分かりました。 納得です 」

 鶴田が尋ねた。

「 杏子先生っていうのよ。 トランペットやってた人。 吹奏楽のコト、何でも知ってんの。 覚えてない? 」

 辻井は、腕組みをしながら天井を見上げ、視線を彷徨わせた。

「 う~ん・・ きょうこさん、きょうこさん・・ いたっけ~? う~ん・・ 」

 星川が言った。

「 鹿島っていう名前なんです。 身長は、そんなに高くなくて、私たちより少し高いくらいです。 もっとも、現在の身長ですけど・・ 」

 辻井は、気付いたように答えた。

「 え・・? 鹿島? もしかして、その人・・ ショートで、目がクリクリっとしてて・・ 」

「 そうそう、してる、してるっ! 」

 鶴田が答える。

「 ちょっと、性格、キツめで・・! 」

「 そうそう、キツイ、キツイっ! 」

「 ・・判った! はい、はい・・ きょうこさん・・ アンコちゃんだ! ひええ~、あの子、先生になっちゃったんですか! いやあ~、参ったなあ~! 」

「 ご存知なんですか? 辻井さん 」

 尋ねる星川に、辻井は答えた。

「 そりゃ、何てったって全国大会出場メンバーですからねえ。 合宿なんかも含めて、かなり楽器運搬させて頂きましたから、よく顔を合わせてましたよ。 懐かしいですねえ~ 」

 身内を知る者には、親近感が湧く。

 2人は、ひとしきり辻井との会話を楽しんだ。


 辻井が語った。

「 杏子先生が在校されていた当時でも、主力の2・3年生だけだと30人程度の部活でしたねえ・・・ 普通、40名そこそこの学校は、出場メンバーを削って、B編成で賞を狙ったものです。 でも、当時、顧問をされていた宮田先生は、全員合奏に活動の主旨を取り入れておられましたから、課題曲・自由曲のあるA編成の部で出場されましたね 」

 2人は、真剣に聞いている。

 過去の話を聞く事は、興味深い事である。 しかも、それは今、2人が所属している部活にまつわる話であるが為に、尚更だろう。

「 コーヒーのおかわり、いかがですか? 」

 先程の女性店員が、ガラス製のコーヒーピッチャーを持って2人の脇に立ち、言った。

「 あ、すみません。 いただきます 」

 答える星川。 香ばしいローストの香りが、店内に漂う。

 辻井が紹介した。

「 彼女、松蔭の出身でしてね。 実は、青雲学園さんが全国大会初出場の快挙を果たした年、ステージにいたんですよ 」

「 え? じゃ、杏子先生と同い年? 」

 鶴田が聞いた。

「 その先生は、私、存じ上げませんが、私はその時、3年生でしたね 」

 鶴田のカップにコーヒーを注ぎながら、彼女は答えた。

 星川が、憧れの眼差しで言った。

「 ・・すごいですね。 松蔭学院って言ったら、吹奏楽の名門ですよね? 」

 彼女は答えた。

「 部員は150名を超えていましたし・・ 確かにそうかもしれないですが、ステージに乗るための競争率、激しいですよ? 楽しく演奏するなんて事、考えられなかったですから 」

「 ふ~ん・・ そんなモンなんかなあ・・・ 」

 新しく注がれたコーヒーをすすりながら、鶴田が言った。

 彼女は続けた。

「 1年間、練習した私たちの自由曲は、ファリャの 『 三角帽子 』。 課題曲は、青雲さんと同じ 『 C 』。 ところが、青雲さんは自由曲に、あの大曲、ホルストの第3を持って来たんです。 しかも・・ 高校生には無理と言われていた、第1楽章 『 インターメッツォ 』 のファンファーレ、ノーカット・・! 冒頭の16小節で、勝負は決まってしまいました。 あの、完璧なファンファーレ・アンサンブル・・! 途中の2楽章には、ペットとクラが絡み合う、難解なソロもあったんですが、そこの演奏も、とても表現が良く、会場は水を打ったように静まり返ってたのを覚えてます。 たった46人の青雲さんに、私たちは完敗してしまいました 」

「 ・・すごいなあ~・・! 何か、カンドーしちゃうなあ~・・ ホントにウチの部活の話なの~? 」

 そういう鶴田に、辻井は言った。

「 青雲さんは、彗星の如く現われ、去っていったって感じですね。 まさに伝説です。 ホルスト第3の、ノーカット版 + 第2楽章のソロ挿入は、後にも先にも聴いた事がありませんから・・・ その後、宮田先生が退職されてからは、部活も、急速に寂れていきましたねえ。 ここ、3~4年は、私も学校に呼ばれた事ないですよ。 偶然、来店して頂いた星川さんが、ホント、久し振りの青雲の生徒さんです 」

「 ・・貴重なお話し、ありがとうございました。 先日お伝えした通り、今、ウチの部活は存続の危機にありますが、杏子先生と、何とか頑張ってみるつもりです 」

 星川が、辻井と女性店員にお礼を言うと、女性店員も軽く挨拶を返しながら、にこやかに笑い、星川に言った。

「 潰さないで下さいよ? 私たち・・ 消滅した部に負けちゃった事がある、なんて言われたくありませんからね。 ・・あ、そうだ・・! いいモノあげましょうか? 」

 そう言うと彼女は、事務机脇にあったCDラックの中から、1枚のCDを取り出した。

「 今年の初めに、ウチの部活の、OG会がありましてね。 私が幹事だったので、当時、3年だった仲間に、コンクールの録音をCDRに焼いて配ったんです。 ソースがテープだったので、B面を聴いたら、青雲さんの演奏だったんですよ。 ・・あの時、悔しさより感動の方が大きかったので、大会役員の方にお願いして、入れてもらってたんです。 2~3枚、リバースで焼いてしまっているのがありまして・・ これが、そうなんですが・・ よかったらこれ、差し上げます 」

「 ホントですかっ? ・・え? い、いいんですか? 頂けるんですかっ? そんな貴重なもの・・! 」

「 偶然、入っていただけですから、どうぞ。 久し振りに聴いてみましたけど、今でも、やっぱり素晴らしい演奏ですよ。 完璧、と表現するに相応しい『 名演 』だと思います 」

 にこやかに笑いながら、彼女はディスクを星川に渡した。

 鶴田が、それを覗き込み、尋ねた。

「 なに、なに? 美里・・ ソースとか、リバースってなに? ・・それ、CD? 何の? 」

「 杏子先生が在校してた時の、ウチの演奏録音よ 」

「 えーっ! マジ? 」

 辻井は、テーブルの上に両肘をつき、組んだ両腕の上に下顎を乗せて、星川に言った。

「 まずは、冒頭のファンファーレを聴いてみて下さい。 ブッ飛びますよ・・? その内、サードを吹いているのが、当時の杏子先生です。 当時は1年生でしたね。 ・・跳躍が激しいこの部分は、サードでもファースト並みの演奏技術が要るんですよ。 こんなものを、1年生が吹いていたなんて・・ まあ、誰も信じないでしょう・・・! 」

 星川が聞いた。

「 やっぱり、物凄い練習量だったんでしょうね? 」

 辻井が答える。

「 ・・確かに毎日、夜遅くまで練習してました。 でも、そんな事は他校だって、それなりにやっています。 ・・意気込みですね。 当時の部員たちを支えていたものは・・! 」

「 ・・意気込み・・ ですか・・ 頑張ろ~っていう、そんな感じなんですか? 」

 辻井は、しばらく考えて言った。

「 杏子先生が楽器を吹いているところ、ご覧になった事はありますか? 」

 唐突な質問に、星川は少々、戸惑った。

「 え・・? あ、はい・・ 1人、センパイに芸大の進学希望者がいるので、個人指導する時に・・ 」

 辻井は、トランペットを演奏する時のように、手を構えて聞いた。

「 杏子先生、左手でピストン、押していませんでしたか? 」

 星川は、鶴田の方を見ながら答えた。

「 ・・どうだっけ、良美。 確かこんな・・ こんな感じで・・・ 」

「 そうよね、コッチの手で何か・・ あ、左だよ、左。 だって、右手で楽譜を指差してたもん 」

「 左ですね、辻井さん。 ・・あれ? ペットって、右で押さない? 右だよ・・! 杏子先生、逆だよ? 」

 星川が、辻井と鶴田を交互に見ながら言うと、辻井は、感動したように言った。


「 ・・素晴らしい! 杏子先生は、約束、守ってるんですね・・! 」


 星川と鶴田は、更にワケが分からない。

 パソコンのキーボードを打っていた女性店員が言った。

「 あの当時、ナゼかトランペットパート全員が、左で吹いていたんですよ。 最初は、誰も気付かなかったんですけど、専門誌に載った全国大会の写真を見て、気付いた子がいて・・・ 」

 星川と鶴田を見ながら、彼女は続けた。

「 青雲さんの部員に会って理由を聞いたらしいんですけど、私は、その理由を聞いて・・ まさに、思い知りました・・! 大会が始まる以前の時点で・・ もう、私たちは負けていたんだって・・・! 」

「 あの・・ どういう事だったんでしょうか・・? 」

 星川が、その女性店員に聞いた。

 彼女は、しばらく考えていたが、やがて辻井の方を向いた。

 辻井と目が合う。

 辻井は、少し微笑むと、星川に言った。

「 その理由は、部員以外の第3者が言うべき事ではないと思います。 直接、杏子先生に尋ねてみて下さい。 きっと教えてくれます。 あなたたちは、大切な後輩なんだから・・! 」


 ・・少々、謎めいたような一言。


 星川は、それ以上、理由を聞くのをやめた。

 女性店員が2人を見ながら、しみじみ言った。

「 そうか・・ あの人たちの後輩なんですね・・ 羨ましいです。 青雲ペットサウスポー軍団・・・ 懐かしいな。 ちょっとしたウワサになってましたからね 」

 辻井は、楽器を星川に手渡しながら付け加えた。

「 演奏は、録音でもビデオでも・・ 写真でもいいから、記録をとっておくものですよ? 今は要らなくても、数年後、何十年後には、とっておいた事に感謝する日が、必ず来ますから。 そのCDのように 」

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