人物紹介 2

●アオイの家族

・天城蒼也(あまぎそうや)

 アオイの父。一話時点で四四歳。山村の名家から家出して妻と結ばれた。大学卒業後考古学者としていくつかの発掘隊に加わった後、多国籍企業アトランティスにスカウトされて研究員をしている。各地の現場や発掘品の収蔵場所を飛び回っていて、一年に一〇日以上家にいたらラッキーだというレベル。それ以外は普通と言ってもいいレベルじゃないかな。

 好きなものは妻と娘と仕事。嫌いなものは実家と伝統。


・天城桂衣(あまぎけい)

 アオイの母。一話時点で四〇歳。就職した企業に夫をスカウトして、一緒に飛び回っている。イルカやサメが好き。学生時代に「B級サメ映画にできる限りたくさんツッコミを入れる」という趣味があり周りが彼女の本気ぶりに引いた。

 出産から数日までと、アオイが三~四歳ごろの半年だけ家にいて、それ以外は子育てを全て自分の母親に丸投げした。

 好きなものは夫とだらけることとサメとイルカ。嫌いなものは某環境保護団体(単に名前が気にくわない)と豆・ナッツ類。


・渡辺燈鳴(わたなべひなり)

 アオイの祖母(桂衣の母)。一話時点で五六歳。飛び回る母の代わりにアオイを育てた。夫(アオイの祖父、桂衣の父)はアオイが小学校に上がるころに亡くなっている。夫と死別したとは思えない謎の明るさと、驚異のオカンアート製作能力が特徴。子供夫婦の研究について、世界各地の遺跡の研究という以外全く理解していない。

 好きなものは手芸品づくりと白菜鍋。嫌いなものはTVのCMと娘の趣味の部屋(あるとき、掃除に入ったら薄暗い中で体長数メートルもあるダイオウイカぬいぐるみの光る目と、目が合った。数時間後に幼いアオイに発見されるまで記憶が飛んだ)。

 なお、アオイも怖くて記憶が飛んでいる&それ以来二人とも入らないのでそのせいで部屋の主を普通の人だと思い込んでいるのかもしれない。思い込まないとやってられない。


●アトランティカ関係者

・マイカ(佐久間梅花/さくまばいか)

 了のいとこの娘。二三歳。

 幼いころから二〇年近く病弱だったため、見た目が幼く、

 アオイたちと居ると学校が違う友人程度に見える。

 アオイの次に適合した者。

 石は左わきの下より少し下部に少し見えており、展開時には赤く光る。

 好きなものは外の空気。嫌いなものは注射と飲み薬。


・サユ(佐久間沙結/さくまさゆ)

 マイカの妹。一八歳。姉と逆に幼いころから丈夫で体格もよい。

 宇宙船や人工衛星をデフォルメしたキャラクタが好きで集めている。

 マイカと共に志願して適合審査を受け、望んで機装唱女になった。

 適性が弱いためほかの人より余分にトレーニングをしたり痛々しいドーピングを受けまくりながら生きている。そしてそれを担当スタッフと姉以外には隠している。

 石の位置や色は姉と同じ。

 好きなものは宇宙船やロケット。嫌いなものは星占いと宿題。


・佐久間悠宇李(さくまゆうり)

 マイカ&サユの父、佐久間了の親戚。年が近いので了と彼はよく比較されがち。

 仲が良いので二人にとっては比較は迷惑だった。

 サユの宇宙好きは彼や彼の両親の影響。適合者ではない。

 好きなものは妻とロケットのエンジン。嫌いなものはUFO関係のオカルトビリーバー(隕石関係で話題になった場所で大人げない喧嘩をした)。

 なお、妻の嫌いなものが「夫の部屋を占領する数々の宇宙開発系グッズとおもちゃ」。


・佐久間了の助手

 おそらく了と同世代~少し年上の女性。見た目は有能な秘書ですといった風なパンツスーツのOLが上から白衣を着ているだけに見える。

 好きなものは実験と実践。嫌いなものは不明。

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