アリアの変態加減が留まらないんですけど!?
時間は少しだけ戻り、凛汰郎がスライムに襲われた辺りまで遡る
ブレナーク大陸―コルドット王国跡地
コルドット城の最深部、玉座の間で3人の人影が円卓を囲んで話し合っていた
「やっぱりぃ、次狙うならブレナークでいちば〜ん大きい
「その方が…たぁ〜くさんの
赤髪の女の子はそう言って広げられたブレナーク大陸の地図の中心、リブレント王国の辺りに旗をはす
「その意見には賛成できねぇなぁ、そこには
「前の
アルフは地図の上に刺さった旗を抜いて床に放り投げる、それを面白くないと見て赤髪の女の子は頬を膨らませる
「もしかして〜…ビビってるんだぁ〜」
「誇り高き
アルフは【
「表に出な《シャルロット・ナイトメア》……一瞬で四肢を引き裂いて串に指して焼いて食ってやるぜ」
真面目な
「《真名》で呼ぶって事は……本気で殺り合う気? 《アルフォーレ・ストレングス》」
シャルもその場に立ち上がり、睨み返す
玉座の間の空気が圧縮され歪んでいく、玉座の間の窓ガラスにヒビが入り…コルドット城が揺れ始める
『王の御前で戯れ過ぎであるぞ、シャル…アルフ… そんなに死にたいのなら我が直々に手を下してやろう』
玉座の間の空気が一瞬の内に一人の男が作り出した《圧》により元に戻る…
否、シャルとアルフが乱した玉座の間の間の中にある、【
シャルとアルフはその場に片膝を付き、圧倒的な力の差を見せ付けた男に頭を垂れる
「も、申し訳ございません…魔王様」
跪いたシャルは全身から汗が吹き出し、動悸が早くなる
『我は寛容である、一度の失態は許そう』
『だが……次はない…肝に銘じておけ』
「ハッ!!」 「ハッ!!」
その時、コルドット王国跡地の上空に浮かぶ雲に巨大な波紋が流れていた事には……空を飛ぶ【
________________________
ブレナーク大陸―リブレント王国近辺
――途中で気絶してしまった……シスターさんにカッコイイとこ見せられなかった…
凛汰郎はシスターに愛想をつかされ、シスターがどこかに行ってしまうという夢を見てしまい
そんな時、寝返りを打つと……何故だがとても心が安らぎ、幸せな気分になっていくのを感じる
――あぁ…とても柔らかいマシュマロ…いつまでも触っていたいなぁ…あのスライムとは大違いだなぁ……
凛汰郎はそう思い、その感触を味わうべく指を動かす…すると、《もにゅん》と何処か聞き覚えがある擬態語を思い浮かべる
凛汰郎はゆっくりと目を開けると……目の前で頬を紅潮させ、息を荒くしているアリアがトロンとした目で凛汰郎と添い寝していた
「あっ/// おはようございますゥゥン…ハァ…ハァ…魔王様ぁ// 等々
アリアは時折ビクッと体を弾ませ、さらに息を荒くする……目の前にいる凛汰郎の顔にアリアの吐息が吹きかかる
凛汰郎は揉む手をより強くして、揉み千切る程の力を込める
だが、何故かアリアは更にビクビクと体を弾ませ始めた
――あぁそうか…
凛汰郎は冷静に起き上がり、深い深呼吸を始める…今にも荒ぶる魂を解放させそうな
「魔王様……どうされましたか、まさか…」
「
「よしアリア、今すぐにお前自慢の拘束具を出してくれ、ここの柱に括り付けてお望み通りに折檻してやるから」
数分程度で事が済んだ凛汰郎は一仕事終えたと額の汗を拭う
柱に括り付けられたアリアは目隠しと
「さてと…
凛汰郎はそう言って拳を握る
ゴリを倒す際に出てきた得体の知れない人格、恐らくは《魔王の血》というものだろう仮定する
だが、凛汰郎自身はその力を全く制御出来ずに…あれに振り回されてしまった
――今後またあの力が出て…アリアを傷付けてしまったら……
「
アリアは鼻息を荒くして更なるプレイを懇願し始めた
凛汰郎は大きくため息をついて…ハイライトを無くした目で、アリアから預かっておいた茨の鞭で力いっぱい叩き付けた
後の世にとある神殿に行くと…ピシャっと音が鳴り、それに呼応するかの様に女の喜ぶ声が聴こえるという噂が流れたのだが……
それはまた、別のお話です………
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