第8話「秋山澪の密かな愉しみ」8

◯待ち合わせた蒲郡の海鮮レストラン。ここも琴吹系列なのか、大歓迎を受ける。

律「澪はまだみたいだな」

唯「さっきインター降りたってメールきてた」

紬「おや?なんで斎藤さん親子がいるの?」

大斎藤「これは奇遇ですな。ちょうど休暇をいただいて、久しぶりにウラルでサイドカーツーリングを楽しんでいたところですじゃ。我々の事はお気になさらず。ただの越後の縮緬問屋の隠居と手代と思って」

律「めちゃくちゃ主人公じゃん!」

小斎藤「お嬢様、けっしてお嬢様が心配で、つけてきたわけじゃ…」

◯紬、華麗に二人をスルーして、外を見る。

紬「来たみたいよ!あれじゃない?」

唯「わー!綺麗なバイク!まるで錦鯉みたい」

律「馬鹿言っちゃいけない。あれは…?あのカラーリングは…!澪、お前って奴は…」

◯澪入って来る。

澪「遅くなった。浜松のパーキングエリアで、一緒に写真撮ってくださいという女子高生の修学旅行に捕まって…」

紬「まあまあまあまあ!」

律「4回。だいぶ調子戻ってきたな。澪、お前あのカラーリング!」

澪「ナイス、だろ?」

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