第7話


六花が風呂に入ったおかげで、やっと一人になれたわけだが、なんか空しい。

さっきまでは、騒々しかったのに、急に静かになったからだろうけど。

「はあーこれからどうしたものか……独り暮らしの男の家にあんな美人がくるんだもんな。しかも、養ってもらうとかも言ってたし……これってすごい状況だよな」

それから、どのくらい時間がたっただろうか。お風呂のほうから、扉が開く音が聞こえたのは。

そして、まもなくして、リビングの扉が開けられた。

「お風呂上がりました」

「あ、う……ん」

俺は、もの凄くびっくりした。なんたって、今目の前にいる女の子が、バスタオル一枚でいるのだから。そのなんか、髪の毛が渇ききってない感じがまた、エロを強くしていた。それと、なんでこんなにいい臭いがするのだろうか。一緒のシャンプーのはずなんだが。

だんだんと、六花も今の自分の姿を理解したのだろう。

理解してしまうと恥ずかしさが、込み上げてくるの当然のことである。

六花は、顔を真っ赤にすると、なにやら右手に力を入れて、こっちに向かってくるではないか。

「って、ちょっとまった!」

「待つ意味なんて、ありません。この変態がぁぁぁぁぁl!!!!!」

「っっぐは!」

俺は、見事にアッパーをくらった。


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