視野

視野の広さというのは、世間を知っているというのは、隣近所や親せきのことをよく知っていて、噂にも明るい、というのではない。


視野が広いというのは、世界中あらゆる地域のことを知っていていろんな場所を旅行した人が必ず得られるものではない。


世間を知っているというのは、社会の構図や、世界が動いている仕組みを知っているということ。


視野が広いということは、違いを知っていて、それを受け入れることができるということ。世界にはいろんな肌の色の人がいて、いろんな宗教があって、いろんな思想があって、いろんなありかたで生活している人がいる。それを受け入れられて初めて、視野が広いという。


自分の感覚だけで、あの国の政治はおかしい、あの人の宗教はダメだ、あの考え方は間違っているだのと批判するのは、視野が狭いんじゃないかなあ。


自分の感覚だけが正しい、自分の価値観がすべて、そういうのは、隣近所のことを知っていたり、噂に明るかったり、テレビをたくさん見ていろいろ知っていても、視野は狭いと思うよ。

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