読むのも書くのも

最近「真珠を噛む竜」を除くと、ろくに小説書いていない。前は書き専だったけれど、今は、半分半分、もしくは八割がた読んでる。

さっきもお気に入りの作品を最終回まで読んできたばっかり。

何でこうなったかはわからない。

一応、「空への伝言」の続編の構想もあるんだけど、まだ書きたくない。今はただひたすら他の人の作品を読んでいたい。

今の連載だって、今書いているこれとご当地ライブラリ、真珠を噛む竜だけ。そのうち小説は真珠を噛む竜だけだ。

私はどうやら発掘するのが得意らしい。探し方が良いのかどうかはわからないけど、一回探しに入れば、必ず一作品は好みを見つけてくる。読みはじめて、ハマると直前に読んでいた小説の内容が夢に出てくる。最後まで読むと、その小説の骨組みを探り始める。その、骨組みが見えてくると、それが快感でやめられなくなる。


んで、もう一度同じ作品を読む。


骨組みは、複雑なほど楽しいが、複雑すぎてどこがどうなっているかわからないようなものは嫌い。

逆に、骨格もなしにただダラダラと書いているだけの長編も嫌だ。


小説には基礎がいるし、基礎がしっかりしているものはどんなジャンルでもきちんとしたものが書ける。その上に、骨格を組んで、そこに糸を張り巡らせたあと、肉付けをする。


ただ、これを計算ずくでやってあるのは楽しくない。先がわかってしまうから。それに、人間を扱っている以上、必ずどこかで計算が狂うことがあるはずだから。


そのときに、どう対処するか。


ちゃんと基礎ができていれば、舞台に置いた人間はうまく修正した軌道に乗る。

だけど、それができないってことは、基礎や骨組みがガタガタなのに肉だけつけようてしているから。


そんなもん、ガタガタ崩れて当然だよね。


私が読みたいのは、ちゃんと基礎ができている人の、きっちりとした作品。浮ついていたり地に足がついていなかったりってのは問題外。ましてや自分のわかる範囲だけの知識だけで書かれたものはすぐ、技量不足が分かってしまう。


とにかく、今はいい作品が読みたい。良いものは自分の糧にして、ダメなものは、こういうものを書かないようにしようという教訓にする。


それ以前に、読み手として、十二分に楽しむ。


今まで私はカクヨムの半分くらいしか楽しめていなかったんだなあ。


最近になって良作にはまって、もっとこういうのが読みたいって思えるようになった。


読み専になる日も近いかもしれない。


ちなみに真珠を噛む竜は、ラストもエピローグも全部考えてあります。どこまで伸びるかわかりませんが、つまらなくなる前にケリつけますのでご安心を。

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