10000回目の異世界救出

「ねえ、ちょっと大丈夫?」

目を開けると、いつの間にか目の前に銀髪の少女が立っていた。

それはいつかの彼女を思い出した。

近くには自分を襲っていたはずの盗賊が倒れていて、自分は彼女に助けられたのだと悟る。

ああ、ありがとうと言葉短かに礼を言うと、立ち上がって服についた砂を払った。

「これ、お礼です」

そう言って銀髪の少女に、先ほど神から賜った聖剣を押し付ける。

え、と驚く少女に会釈して自分はその場をあとにした。

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10000回目の異世界救出 ももも @mituroazusa

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