第4話

盛大な歓声に包まれながら、世界を救った自分と仲間達は国の用意した車の上で、沸き立つ観衆に手を降っていた。

近くに立っていた赤髪の巫女が不意にふっと笑んだ後、傍らによってきて自分に愛の言葉を囁いてくる。自分も彼女を抱きしめることでその気持ちに答えながら、いまだかつてないこの展開に密かに期待していた。

もしかしたら今回はうまく行くかもしれない。

そう考えた自分が浅はかだった。

瞬間、自分は柔かな光に包まれた。

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