機巧華伝ヴェスティート

　宇宙資源の獲得でスペースコロニーを建造し、月周辺を生活圏に収めた世界。スペースコロニーは植民地として地球圏政府の統制下におかれていた。しかし、火星や木星圏、小惑星帯から運ばれる資源はさらなる科学技術の発展とともに、地球での公害病をも偶発させる結果となった。

　公害病の拡大を重く見た政府は『全人類の宇宙移民政策』を推し進める。その中で各スペースコロニーは共和制の独立領地『ドミニオン』を打ち立て、地球政府からの独立を図る。

　それを反政府運動ととらえた軍の一派『アン・カーヴェッジ』が対立し、軍事衝突が起き始める。

　主人公シセル・メルケルは妹のソフィと共にスペースコロニーで暮らしていたが、二つの勢力による武力衝突に巻き込まれてしまう。

　シセルは妹や友人を守るために式典でお披露目となる…続きを読む