第2章 崩れなければ、歪ではない⑦

 十一月十九日。午前九時四十分。

 女性の言い分はすべて篠崎に論破され、いよいよあとがなくなったという状況。女性の残されている選択肢はただ一つ。罪を認めること、それだけだった。

 痴漢冤罪。

 つまり女性は最初から伊佐治を嵌めるつもりで、虚偽の申告をしたのである。触られてもいないのに、触られたと。勘違いなどではなく、故意に、伊佐治を貶めようとしたのだ。

 痴漢は、冤罪を産みやすい。痴漢事件では、推定無罪の原則を無視されることが多く、起訴されればほぼ間違いなく有罪となってしまう。身の潔白を証明することは、限りなく難しいのである。そしてだからこそ、示談金目当てで虚偽の申告をする者が出てくるのだ。今回は、伊佐治がその毒牙に掛けられたということになる。

「どうして、こんなことを……」

 絞り出すように、伊佐治は言った。

 助かったという安堵はもちろんあるだろう。だがそれ以上にわからなかった。とても恐ろしくなった。

 今までの日常が、これまでの積み重ねが、そしてこれからのたくさんの可能性が、それらがたった一人の気まぐれな凶行で無為になるのだと、それを強く認識したとき、言葉では到底言い表すことの出来ない恐怖に襲われた。

 犠牲と言うには、あまりにも重すぎる。

 当たり前のように存在していた日常と、自分とは関係ないと思い込んでいた非日常、その境界線が薄氷よりも脆いものだとは露とも思わなかった。誰もが薄氷の上を歩いている。割らないように慎重に歩く者もいれば、最初の一歩だけを怯える者もいる。もちろん、割って墜ちてしまう者も……。

 今日、伊佐治の下の薄氷は割れた。

 笑えてしまうほど簡単に。震えてしまうほど残酷に。

 伊佐治は目の前の女性を見つめる。

 面識はない。初対面である。それなのに、この女性は、高が小遣い稼ぎのために……。

 鈴が鳴ったように、伊佐治は顔を上げた。先ほどの奇妙な違和感に再び見舞われる。

 女性は、誰でも良かったのだろうか。それとも伊佐治を狙ってのことだったのだろうか。後者の場合、それはつまり、示談金以外に目的があることを示唆している。

 伊佐治は今朝の女性の言動を出来る限り思い出す。当時はパニックに陥ってあれこれと観察したり考えたりする余裕がなかったものの、時間さえ掛ければ一つ一つを思い出すことが出来た。

 示談金を始めとする金銭が目当てだった場合、あそこまで大げさに騒ぐ必要があっただろうか。もっと早い段階で示談をちらつかせたり、交渉してきても良さそうなものを、女性はそれらしいことを伊佐治には提示してこなかった。

「ど、どうして、僕を……?」

 伊佐治は女性に尋ねる。

 しかし女性は一瞥をくれるだけで自分からは何も話そうとはしなかった。

 代わりに伊佐治が求めていた答えを、隣の篠崎が簡潔に、あるいは残酷に、答えてくれた。

「伊佐治さん、あなたは会社から切り捨てられたんです」

「え?」

 篠崎の言葉が心を割るように反響する。彼の言葉を文字に起こして頭の中で読んでみても、伊佐治の頭脳は理解を拒んだ。篠崎の言葉は耳には届いた。それを頭の中で反芻することだって出来る。だが、やはり理解は拒み続けた。

「会社から……、切り捨てられた? え? 会社から切り捨てられたっていうのは……、それは、えっと、その……。え? え、え、え。ちょっと待って、ごめんなさい、え、え?」

 混乱はしていない。あくまでも自己分析だが、落ち着いている。ただ、理解が追いつかない。もしかしたらこれを、混乱と呼ぶのかもしれない。

 あれ、自分は名乗っただろうか……。

 伊佐治は篠崎の顔を見る。やさしそうな表情も、今は陰りを見せている。その代わりに、怒っているのか笑っているのかわからない顔があるだけ。たぶん、どちらでもないだろう。

 篠崎が身に纏う高級ブランドのスーツには皺が一つもない。その割に、全体を見たときネクタイだけが浮いているような印象を受けた。少し歪んだプレーンノットの所為だろうか。どこかアンバランスな印象。ネクタイを結ぶのはあまり得意な人間ではないのかもしれない。

 そんなどうでもいいことが気になった。それは、恐らく現実逃避の一部分なのだろう。事実を真っ正面から受け止めるには、伊佐治の体では荷が重いと、彼の脳は判断したのかもしれない。何か緩衝材を挟まなければ、簡単に精神は砕け散る。少なくとも今日は、そういう日だった。人が死ぬにはうってつけの、命が安い日だ。

 死神はやさしく、そう、あくまでもやさしく微笑んだ。死の淵へ誘うように、やさしく、やさしく、手招きをしながら。

「言葉の通りです。残念ですが、あなたは会社から、TC通商から切り捨てられたんです」

「何を言って……。意味が、ちょっと……」

 伊佐治は冷静だった。少なくとも自己評価は冷静のつもりだった。

 おもちゃの箱をひっくり返したように、様々な色、形のものが溢れ、飛び出す。それらは伊佐治の頭の中をミキサーで攪拌するみたいに駆け巡る。どろどろになっていく思考の中、会社から切り捨てられたという言葉を何度も咀嚼しながら、折り合いの付く、都合の良い事実を探した。

「会社は……、首になったりはしていない。大きいトラブルだって、今までもほとんどなかった……」伊佐治は首を振る。「何か、その、誤解をされているんじゃ……? どうして僕が会社から、きり、切り捨てられないといけないんですか?」

「さあ、詳しい事情までは」篠崎は無責任に、しかし正直に話した。そして再び顔を女性に向け、左手を差し出した。「その点については、彼女の方が詳しいでしょう」

「え?」

 伊佐治は怪訝な顔で篠崎と女性を交互に見つめる。だがそれだけでは、求めている答えは出てこなかった。

「痴漢冤罪ビジネス」

 綺麗な発音で篠崎が言う。

「え?」

「痴漢冤罪ビジネスです。ご存知ですか?」

「ビジネス……」

「仕組みは単純です。企業から、とある人物を解雇したい、というような依頼を受けます。その社員は優秀なので、表向きは正当に解雇することができません。そこで、痴漢冤罪を利用するのです。今朝、まさにあなたが経験したような、そんな手法で貶めるわけです」

「…………」

「身に覚えのない罪でも拘束されれば、会社は解雇する正当な理由を手にすることが出来ます」

「…………」

 伊佐治は顔を蒼くしながら小刻みに首を振り続ける。恐ろしくて堪らなかった。

 痴漢冤罪を利用した、ビジネス……。

 なぜ自分が?

 どうして自分が、会社から切り捨てられなければならない?

 それは毒のように、伊佐治の体、そして心を冒した。

 助かった、と思った。

 やってもいない痴漢の罪で拘束され、いつもと変わらない日常が幻想のように一瞬で跡形もなく吹き飛んだ。駅に着くまでの短い時間、そのわずかな執行猶予の間、過去や未来のことまで考え、混乱し、絶望し、やがては死すら覚悟した。それほどまでに追い詰められた中、唯一手を差し伸ばしてくれた存在、篠崎。彼の力を持って、事態は急速に収束を迎えたかに見えた。

 だが、何も終わってはいなかった。

「どうして、どうして僕がそんなっ」

 伊佐治は隣の篠崎へと詰め寄る。しかし篠崎は一瞥しただけで何も答えない。

 それは、彼が何も知らないからだ。隠しているわけではなく、本当に知らないから、答えられない。

 伊佐治は携帯電話を取り出し、待ち受け画面を見る。簡素な画像に、二十四時間表記の時刻が日付と共に表示されているだけ。設定も何も触ってはない。ショップに並んでいるデモ機と何ら変わらない端末。着信も、メールも入ってはいない。時刻は、午前十時を少し過ぎたところだった。

「…………」

 普段の日常なら、絶対にありえない。伊佐治は、いつも八時前には出社している。始業開始の一時間前になる。これでもゆっくり出来るようになった。昔は、六時出社が常だった。

 伊佐治がいなくても回るような業務ではない。一切の業務が滞ると言っていい、そういうポストに今はいる。以前、記録的な大雪で足止めを喰らった際、始業開始の九時前から絶え間なく電話が入ったことがあった。

 それなのに……。

 今日は一件も着信がない。少なくとも直属の上司からの連絡はないとおかしい。

 それはつまり、、ということなのだろう。今日、伊佐治がトラブルに遭うということをわかっているからこそ、連絡をしてこないのだ。

 知っている? いや、違う。それは正確ではない。もっと、もっと深いものだ。

松田まつだか……」

 伊佐治は上司の名を口にして、目の前の女性を見つめる。女性が大きく瞬くのが見て取れた。

 伊佐治の直属の上司に当たる松田が、今回の痴漢冤罪を仕組んだ、女性に依頼した張本人ということになる。証拠は何もない。遅刻している部下に電話をしてこないという不自然さこそあれ、それが何かに代わるわけではない。ただ、伊佐治には確信があった。松田が犯人であるという、確信があった。

「それがあなたの依頼者ですか?」篠崎も女性へ視線を向ける。「その方から依頼を受けたのですか?」

「…………」

 伊佐治と篠崎がしばらく見つめていると、嫌気が差したのか、それとも観念したのか、一つ速いため息をついて、前髪を掻き上げた。伏し目がちだった彼女はどこかへ消え、鋭敏な気配を出し、こちらを見つめ返す。どこか、挑発的な笑みを浮かべていた。

「ったく、最悪……」

 吐き捨てるように言うと、彼女は冷めているだろうコーヒーに初めて口をつけた。一口飲んで、もう一つ短いため息を重ねた。髪を掻き上げ、恨み言でも言うかのように、短く速く、自身の苛立ちを外へ向けて吐き出す。

「ちょろい仕事のはずなのにね。てんで最悪」女性はニヒルに口許を斜めにし、小さく舌を打ち鳴らした。「ほんと、ツイてない。あーあ、ほんと最悪。マジ最悪」

「警察に突き出す前に、こちらの質問には答えてもらいます。あなたに依頼したのは誰ですか? 松田という人ですか?」

「そうよ」女性は頷くと、組んでいた腕を解き、わずかに身を乗り出した。「ね、弁護士さん。あなたの質問に何でも正直に答えるから、見逃してくれない?」

「できません」篠崎はきっぱりと言う。

「けちね」

「あなたが今までにしてきたこと、それを考えれば当然だと思いますが」

「まあ、死なれそうになったときは驚いたけど……」

 そこで女性はちらりと伊佐治を見た。篠崎も短い時間だけ顔を向ける。

「いずれ最悪な事態を迎えます。いや、直接的な人の死を見ていない、意識していないだけです。痴漢の冤罪で捕まった人は社会を追われ、今まで築いてきたものを奪われてしまう。間接的、社会的には、それは死と同義です。あなたの手にするお金は、それと見合ったものですか?」

「お説教なら他にして」唇をきゅっと結び、女性は視線を篠崎から逸らした。「聞きたいことがあるんじゃないの?」

「依頼者とあなたの関係は?」

「別に……。それが何か関係あるわけ? どうだっていいでしょ、そんなこと」

「いいえ。あなたが松田という方と個人的なお付き合いがあるなら、事はそれほど大きくはありません。ただし、そうでない場合、つまりあなたが斡旋されている場合ですが、組織犯罪として重大な問題となってきます。どちらですか?」

 渋面は崩さずに、女性は小さく口を開く。

「個人的な……、付き合いよ」

「本当ですか?」

「本当よ。信じないなら、それでもいいけど。昔の……、お得意さんってやつ。世話になったし、それに、店辞めちゃってお金にも困ってたし……。そんなけ。よくある話じゃない」

 最後はふっと息を吐くような笑みを見せた。それはどこか自嘲的な、傷ついた者が最後に見せる意地のようなものだった。

「依頼は松田という人からだけですか?」

 次の篠崎の質問には、女性はすぐには答えなかった。思い詰めた顔のようにも、何てことのないただの無表情のようにも見える。しばらく沈黙が周りを包み、不自然な重力地場を形成し始めた。ただ、その沈黙の時間が長ければ長いほど、あとに控えている人物が松田以上の大物だということを指し示していた。

 伊佐治は、空になった自分のコーヒーカップを見る。緊張のためだろう、口の中が渇いて仕方がなかった。おかわりが欲しいところだったが、まさかこのタイミングで頼むわけにもいかないだろう。静かに、女性の次の言葉、次の人物の名を待った。

「他に、誰がいるのですか?」篠崎が促す。

永柳ながやなぎ……」

 女性は短く答えた。その名前は頭の奥底で鈍重に響き渡るような、重大なものだった。

「松田常務に、永柳専務……」

「重役ばかりですね」篠崎は肩を竦める様な仕草を見せた気がした。「失礼ですが、彼らに恨まれるような心当たりは、何かありますか? ただの嫌がらせにしては、度が過ぎていますし、首謀が役員というのも……」

「彼らは、その……、出身大学が同じで。えっと、つまり、僕の出た大学より偏差値の低い……」

「ああ、なるほど」篠崎は微笑む。「学閥ですか?」

「そう、なるんですかね……。子供染みた人間がどこにでもいるっていうのは、わかっていたつもりなんですが……、まさか、こんな……」伊佐治は両手で顔を覆い、息を吐く。目元を抑えながら、ため息を繰り返した。少しでも、体が軽くなるように。

「なるほど。優秀なあなたを妬み、あるいは恐れて、潰そうとしたのですね。それほどまでに、学閥争いは酷いものなのですか?」日常的に、という意味での質問だろう。

 篠崎の質問に対し、伊佐治は小さく首を振った。

「実情、争いには……。ただ一方的に、目の敵にされている、というのか。彼らは、数だけは立派なので……」

「ま、相当恨まれてるみたいね、あんた達」

 まるで他人事のように、軽い口調で女性は言った。

 伊佐治が顔を上げると、彼女はつまらなそうな顔で話を続ける。

「とぼけた顔して。あんたなんか、超がつくエリートなんでしょ? 今まで負けたことのないような、そういう胡散臭い人間なんでしょうが。だったら想像も付かないでしょうね」

「な、何が?」

「永柳も松田も、エリートなのよ。文句なく、超のつくエリート。でもね、あんた達とは決定的に違うの」

「…………」

「奴らは、あんた達に負けてるの。超エリートが、さらにその上の存在に負けてるのよ。でもあんた達は違うでしょ? あんた達は傷一つない超エリート。向こうは超エリートでも、決定的な傷を負ってる。あんた達によって、本来付けなくてもいい傷を負っちゃったのよ」

「そんな……」

「少なくとも、あんた達は奴らにとって、コンプレックスを刺激するような存在ってわけ。まあ、だからって、あんた達に当たるのは、私も筋違いだとは思うけどさ。でも気持ちはわかる。エリートは嫌われる存在なの。可能性がある内は、憧れの、尊敬される存在でもあるけど、ある日、誰だって気がつくの。自分がそうじゃないってことに。もうそうなれないってことに、ね。だから、自分を慰めるために、精神を安定させるために、その虚無感ややり場のない怒りをエリートへ向けることにするわけ」

「そんな身勝手な」

「そうよ。身勝手よ。でもね、そんなの当たり前じゃない。そういう生き物なんだから。綺麗で、公平で、誰にでもやさしい世界を望むのだって、それだって身勝手なことでしょ?」

「それは……」

 伊佐治は口籠もる。何も言葉が出てこなかった。

 言葉に詰まった伊佐治に代わって、篠崎は淡々とした口調を変えずに続ける。

「話を戻しましょう。あなたはその二人に依頼をされたのですね?」

「そうよ」

「ターゲットは? 他には?」

「今のところ、彼だけ」女性は素っ気なく言う。悪びれた様子はない。「それ以上の役員となると株価に大きな影響を与えるらしいし、さすがにそれはまずいんじゃない? それに下っ端なら、ここまでしなくてもいいとかなんとか。よくわかんないけど、そういう考えみたい」

「妥当なところでしょうね」篠崎は頷き、理解を示す。「基本的には、正攻法では敵わない相手に行う手段ですから」

「…………」

 切り捨てられた。その事実が、ぼんやりと浮かんで、消えはしなかった。

 伊佐治自身は、学閥などどうでもいいと考えている。くだらない、と一蹴できるほどに、興味がない。しかし周りが違う。とにかく群れたがる。数が多ければ多いほど安心が得られるという風に、呪われたように、信じて疑わない。偏差値を重要視する人間は多い。それは世代を超えても多い。ただ、重要視するのは決まってトップクラスの連中であり、それはつまり、決してトップではない、ということを覚えておかなければならない。

 周りの人間にしてみれば、伊佐治は鬱陶しい存在なのだろう。腹立たしい話ではあるが、女性が言ったように、理不尽なのが世の常である。

 伊佐治は急に笑いたくなった。

 震えるように、笑いが込み上げてきている。

 酷く、酷く馬鹿馬鹿しく思えた。

 人の価値観など、ちょっとしたことで大きく変わる。それは脆さ、不安定さを如実に表わしている。

 自分は、何のために生きているのだろう。

 惰性。

 その二文字が伊佐治の中に浮かび上がり、そして、決して消えはしなかった。

「で? もうすべて話したんだけど」

 女性が篠崎を見つめ、苛立ちをアピールするためなのか、短く息を吐く。背もたれに体重を預け、片方の眉を上げた。

「逮捕でもするわけ? 警察でも何でも呼べばいいじゃない、もう」

 精一杯の虚勢、あるいは開き直ったのか。女性は胸の前で腕を組み、篠崎を見据える。

 篠崎は女性には構わず、隣の伊佐治を見た。穏やかな表情ではなかった。見ている側まで緊張するような、そんな重い面持ちだった。伊佐治は思わず背筋を伸ばし、篠崎の口許に注目する。

「どうしますか?」

「え?」

 突然判断を委ねられたことに、伊佐治は驚いてしまった。思わず篠崎と女性を二回ずつ交互に見た。

「頭に来ませんか? あなたの人生、今までの、そしてこれからのものが、たった今日一日ですべてが無駄になるところだったのですよ。あなたは、これでいいのですか?」

「よくは、ないですけど……」

 鼓動が速くなっていることに気づきながら、伊佐治は言葉を探した。しかしそれよりも速く、篠崎が続ける。

「今、切り札を持っているのはあなたです」

「…………」

 篠崎は笑う。それは今日一番の、やさしい笑みだった。

「どうせなら、切ってみませんか?」

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目覚ましが鳴る前に、アプリコットは掴めない @wataringo

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