-7-「魔女との夏休みファンタジア」
⑦
ヒカルたちは
「‥‥で、
ナツキは慣れた手つきで携帯電話を操作してメール文章を打ち込み、
「しかし、菊池の母ちゃん、ちょっとおっかなかったよな」
「アヤカのお母さん、
「
「
「そういえば、その
「そうよね。夢で現れて、私たちを助けてくれたのに‥‥。一緒に戻れなかったのかな? どうなの、ヒカル?」
ナツキはベンチの
「え? どうっていうのは‥‥?」
「魔女さん、なんで姿を現さないのかなって。それに何か話していたでしょう」
「ああ、確か。誰かが
「なるほど。でもまあ、
「多分ね」
「そうだ、ヒカル。夏休みの“
「え、
「本当は
「まあ、
「そう。
「“
「私たちが住んでいる伊河市には、こういった七不思議伝説があるの」
ナツキは話しながらスマートフォンを取り出して操作をし、ブックマークしていたWebサイトを表示させてヒカルに見せる。
そのWebサイトには伊河市にまつわる七つの不思議な逸話が掲載されていた。
「えーと‥‥
「かも知れないし、そうじゃないかも知れない。このサイトには
ツヨシもディスプレイを
「確かに面白そうだな。良いね、やろうぜ。自由研究は、この伊河七不思議の調査解明をしようぜ!」
「なに勝手なことを言っているのよ」
「いいじゃないかよ。国府田先生だってグループでやっても良いって言っていただろう。俺も参加させろよ」
まだ夏休みの宿題には手つかずのヒカルにとっては、ナツキの
前の夏休みでは
しかし――
「
「そうなんだよね。だから一緒に
「うん、分かった。
「へー、七不思議の解明ね。良いわよ、手伝ってあげても」
突然、背後から話しかけられて、ヒカルたちは後ろを振り返ると――
「「「ま、
「い、いつの間に‥‥」
「ふふ、ついさっきよ。ヒカル」
「なんだかんだで、あそこから無事に戻れたみたいだね」
「まぁね。ちょっと手こずったけど……ああいった世界は入るのも
かなり危ない目であるが、軽い
三人は
「まあ、そのことについては、当事者のアヤカちゃんが居る時にでも話してあげましょう。ところで、さっきの
「どうするって?」
「まだヒカルの口から七不思議の調べたいとか言っていなかったから、
「ぼくは‥‥」
ふとヒカルは
ヒナシの森で
どれも前(一度目)の夏休みでは
それが、ほぼ
魔女と出会ってから
きっと、この七不思議を調べることになったら、もっとファンタジーな経験をすることが出来るだろう。
「うん、ボクも調べたい、この伊河七不思議を。だから
ヒカルの
それは
「ヒカルがそう言うんじゃ仕方ないわね。
「私が“
「バラしたら?」
「それは
魔女の
「なにわともあれ、
ナツキが
「やっぱり、この沈んだ島だよな」とツヨシが発言すれば、ヒカルも
「それも面白いけど、最初は調べやすいのが良いんじゃない。お化け枯木と思われる永久の枯れ木とか」
「んー、お化け枯れ木か。だったら、この地下迷宮は‥‥」
それは
ヒカルと
つづく・・・?
夏休みファンタジア 和本明子 @wamoto
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます