-5-「これで元の世界に戻れるのかな」
⑤
「やっ、やったー!」
ナツキが喜びの声を上げる。
ヒカルたちの”
「これで元の
地面に
「え、あいつを
「大抵のゲームとかでは、そうだよね」
ツヨシとヒカルの発言にナツキは
すると――
『フッフフフ‥‥ユルサナイ‥‥ユルサナイ‥‥ボクをこんなフウにするナンテ‥‥ユルサナイ‥‥』
ドスの
『ボクをマジにさせたようだナ。モう、ホンキでユルサナイからナ~~!』
ティルンは息を
やがてティルンの身体が
「あわわわわっ‥‥」
巨大なティルンにヒカルたちは
『カ~ク~ゴはイ~い~カ?』
ティルンはヒカルたちに向かって、大きくなった右足を
「に、
ツヨシの
先ほどヒカルたちが居た場所をティルンの足が踏んだ。
ズッシン――と重い音が
ティルンは、その二人に
ヒカルはすぐさま立ち上がったものの、アヤカはまだその場に
腰が抜けたのか立ち上がれそうにない。
「アヤカちゃん!」
ヒカルはアヤカの
見上げると、ティルンの足の裏が空を
徐々に迫ってくる足の裏。
それはスローモーションのようにゆっくりに見えた。だが、ヒカルとアヤカは
二人は
「アヤカ、ヒカル!」
ナツキの声が
ツヨシと共に
『‥‥ンッ?』
ティルンは自分の
「‥‥あれ?」
ティルンの
おそるおそる
「
魔女が片手でティルンの足を持ち上げていたのだった。
「遅くなってゴメンなさい。ここに来るのに、てこずちゃってね。」
「え、あ、えっ?」
ヒカルは
魔女が
足裏の
それを感じとった
「たく、うっさいのよ! ヴェンテーゴ・エクスプローディ(突風の爆発)!」
足を持つ
『ウオオオオ‥‥!?』
ティルンはバランスを崩し、後ろへ勢い良く
巨体のティルンが地面に
その光景にヒカルたちは、これまでの人生の中で一番というほどに
特に気にすることはなくヒカルに話しかける。
「大丈夫だった、ヒカル?」
「え、あ、う、うん‥‥。い、一応‥‥」
「それは良かった。あら、アナタは?」
「あ、そ、その‥‥」
これまでの出来事についていけず声を出せなかった。
代わりにヒカルが答える。
「そ、その子は
「あら、そうなの。初めまして」
魔女はニッコリとアヤカに微笑みかけた。
その
「待ってなさい。すぐにここから‥‥」
『グああああああああ!!!』
『イタタタタ、な、なんダ? なんダ、オマエハ? どうして、ここニ? オマエなんカ、ヨんでナイゾッ!』
「本当、
さらっと理由を説明したが、もちろんヒカルたちの頭の上に「?」が浮かんでいた。
『ナ、ナニモノダ‥‥オマエハ?』
「そうね‥‥」
「ヒカルからは“
『マ、マジョ? オマエガ!?』
「そういうアナタは
「魔女さん、あれが一体何なのか解るの?」
ヒカルの問いかけに
「あれは何というか、
「悪魔のような天使の存在?」
「そう。あれは
ヒカルたちの
『ソウダヨ。セッカク、ボクがクルしんでいるアヤカをスクってあげたのに、こんなシウチをするなんテ!』
「何言っているんだが。
『ウルサイ! ウルサイ! ボクのオンをムダにするヤツなんて、キライだ!』
「所でアナタ。あのキメラと同じ匂いとオーラがするわね。もしかして、あれに関与していたのかしら?」
『キメラ?』
「ええ、
『ああ、アレのことカ。そうだヨ。アレは、ボクがチカラをカしてあげたんダ! スゴイだろウ!』
ティルンの言葉に当事者であるナツキが
「え! それって、トッティをあんな
トッティキメラの
「だったら、そこら辺を
『アー、モー、ウルサイー! モウ、クタバレ!』
ティルンは
「
「う、うん!」
言われた通りにヒカルは
ヒカルたちは、その
『グオオオオッッッッ!!!!!』
ティルンは
口を大きく開き、黒い
ヒカルたちは
「
そう
その
『ナ、ナンダ、コレは? ス、吸い込まれる?』
ティルンを吸い込み始めだした。
まるで魚を焼いた時に発生した黒い
『ソ、ソンナ、セッカク、ヨバ‥‥』
やがてティルンの身体の全てと黒い
場に残ったのは
「ま、
「簡単に言えば封印。もうちょっと詳しく言えば、あの子を元の
「かえす?」
「そう。ご
「‥‥なんで、あんなモノが現れたのかな?」
「ん~。
「えっ!? それって‥‥っわ!?」
その言葉の
「な、なに、
「大丈夫よ。ヒカルたちは喚ばれただけだから、元の世界に戻ることは出来るわよ‥‥多分」
「多分って‥‥」
「ただ。私の場合はそうは行かないけどね。あ、そうそう。忘れない
それは
「これは?」
「エリクサーよ。何でも
アヤカは先ほどの光景や目の前にいる謎の女性(
「ヒカルー!
すると空が
「「あっ‥‥きゃああああああああ!!!!」」
「ナツキちゃん! 火野くん! ま、
「「うわっっっッッーーー!!!!!」」
ヒカルたちは
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