入れば生きて出られない城、アナタなら入りますか?

歴史小説としては軽めの流麗な文体が誘うのは、
死地としか言いようのない絶望的な負け戦。

年末時代劇『白虎隊』をご存知のアラフォー世代には
トラウマに近い記憶をお持ちの方も多いかも知れません。
あの時の森繁久彌、よかったなあ。

突きつけられる矜恃を賭けた二者択一、
生き残った二人の新選組幹部は、
それぞれに自分の戦場を選びます。

幾度も繰り返されたテーマですが、
ファンタジックな味付けもあって
歴史小説は苦手という方にも
入りやすい物語に仕上げられています。

逃げ場なしの選択を迫られた時の心情を
是非体験してみて下さい。

誰もがいずれ何らかの形で、
同じような選択を経験せざるを
得ないのですから。

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