プリンみたく、なめらかにオチます。

運命の人とだけ繋がるアプリ、レッドライン。
あらすじを見ただけで面白そうだと感じる設定!

内容としては、
そのアプリで運命の人と繋がるラブストーリー……ではなく、
アプリによって人々が翻弄される、現実に起こってもおかしくなさそうな事件の物語です。

事件が起きて解決するその話の流れが非常に鮮やか。
プリンが容器からお皿に落ちる時の「ぷるんっ」という擬音が合う、綺麗な話の流れで物語が進行してオチに到達します。
綺麗な流れと短編であることが相まって、一気に読めてしまうのが素敵です。
読後感がよく、読んだ後にもう一度この作品のタイトルを見るとちょっと楽しいところも私は好きです。

そして恋愛の話ではないって書きましたけど、
でもやっぱり運命の出会いの物語ではあるんだなあ、と感じます。
そこもこの作品の魅力です。

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